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とある動画のまとめに、こんな一文がありました。最初の3〜5年は生活水準を上げず、固定費を抑えて、NISAで1,000万円の種銭を作る。
方向は正しいと思います。8月14日の記事で、私も「最初の1,000万円は投資では作れない。入金で作るもの」と書きました。
ただ、「3〜5年」を数字にしてみると、毎月16.7万〜27.8万円の入金になります。7月2日の「貯蓄率は手取り÷5」で逆算すると、手取り83万〜139万円の人の話でした。数字は2026年10月2日時点で計算したものです。
結論:1,000万円は「何年で」ではなく「毎月いくら」で決まる
- 3〜5年で1,000万円には、毎月16.7万〜27.8万円の入金が要る。手取り÷5で逆算すると、手取り83万〜139万円
- 年5%で運用しても、縮まるのは月2万円ほど。期間を決めているのは入金額
- だから、期間を先に決めない。自分の入金額から、期間を出す。月3万円なら運用込みで約17.5年。それでいい
「3〜5年で1,000万円」を毎月の入金に直すと
| 期間 | 毎月の入金(運用なし) | 毎月の入金(年5%) | 手取り÷5で逆算(運用なし) | 同(年5%) |
|---|---|---|---|---|
| 3年(36か月) | 277,778円 | 258,042円 | 手取り約139万円 | 約129万円 |
| 5年(60か月) | 166,667円 | 147,046円 | 手取り約83万円 | 約74万円 |
表1:1,000万円に必要な毎月の入金(年5%は月ごとの複利・毎月末に入金。税金と手数料は考慮せず)
7月2日の記事で書いた「手取り÷5」は、生活を壊さずに続けられる貯蓄の目安です。私自身、月5万円を無理に貯めようとして、生活が詰んだことがあります。その反省から出した数字です。
この物差しで見ると、5年で1,000万円は手取り83万円、3年なら手取り139万円の人の計画です。手取り30万円の人が5年で目指すと、毎月16.7万円、手取りの約55%を入金し続けることになります。
運用で縮まるのは、月2万円ほど
「NISAで運用すれば、もっと少なくて済むのでは」と思うかもしれません。年5%で運用しても、5年なら毎月16.7万円が14.7万円になるだけです。
8月14日の記事で「資産ゼロから1,000万円までの区間で、運用が縮めてくれるのは2年半ほど」と書いたのと、同じ構造です。種銭を作る時期は、運用より入金のほうが力が強い。期間を決めているのは、入金額です。
逆から計算する:毎月の入金から、期間を出す
期間を先に置くのではなく、自分が入れられる額を先に置くと、期間は計算で出てきます。
| 毎月の入金 | この入金になる手取り(÷5) | 1,000万円まで(運用なし) | 1,000万円まで(年5%) |
|---|---|---|---|
| 3万円 | 15万円 | 約27.8年 | 約17.5年 |
| 5万円 | 25万円 | 約16.7年 | 約12.1年 |
| 10万円 | 50万円 | 約8.3年 | 約7.0年 |
| 16.7万円 | 83万円 | 5.0年 | 約4.5年 |
| 27.8万円 | 139万円 | 3.0年 | 約2.8年 |
表2:自分の行を探す表(年5%は月ごとの複利・毎月末に入金。税金と手数料は考慮せず。年5%は将来を保証する数字ではありません)
手取り25万円なら、月5万円で約12年。手取り15万円なら、月3万円で約17.5年です。「3〜5年」と比べると遅く感じるかもしれません。それでも、届く数字のほうが、続きます。
自分の手取りと生活費で計算したい人は、8月14日の記事のシミュレーターを使ってください。
期間を先に置くと、届かない人が無理をする
期間を先に決めると、届かない人が生まれます。手取りの55%を5年続けられる人は多くありません。そうなったとき、取れる道は3つです。生活を削るか、一発逆転を狙うか、諦めるか。
実は、同じ動画のまとめには「リボ払いや一発逆転、怪しい投資を避ける」ともありました。私も賛成です。ただ、期間を先に決めることが、その一発逆転に人を追い込むことがある。ここが、私が引っかかったところです。
入金額を先に置けば、この矛盾は起きません。月3万円なら17年。遅くても、届く道です。9月9日の記事でも書いたとおり、続く設計は、意志より強いと思います。
それに、1,000万円はゴールではありません。8月13日のコーストFIREの記事では、800万円で積立を卒業する考え方を書きました。1,000万円は、目標の一つにすぎません。
私の場合
私も、最初の1,000万円には数年かかりました。ただ、この年数を読者の目安にはしません。手取りも、生活費も、始めた時期の相場も、人によって違うからです。私の年数は、私の入金額から出てきた答えで、誰かの目標ではありません。
入金額は、日々の小さな支出でも変わります。9月12日の記事で数えたとおり、私はコンビニとアイコスに年633,600円使っています。これは「5年で1,000万円」のペース(月16.7万円)の、約3.8か月分です。逆に言えば、ここを動かせれば、期間は縮みます。動かすかどうかは、私が決めることです。
動画のまとめの残り3つ
まとめには、ほかにも3つの柱がありました。どれも、すでに書いてきた話なので短く触れます。
- 正社員を土台に、AIを触りながら小さく副業:私がやっていることです。ただし9月24日の記事のとおり、AIに年約30万円払って、回収はまだゼロです
- リボ払い・一発逆転・怪しい投資を避け、自分の価値を上げることにお金を使う:8月24日のお金を失う7つのサインや、8月17日のスマホの残クレで書きました
- 将来のためだけに今を犠牲にしない:これも賛成です。ただ、まとめには「AIやロボットでお金の価値が薄くなるかもしれない」という理由も添えられていました。こちらは予想なので、私は採りません。予想に理由を預けると、予想が外れたときに行動が崩れるからです。今を犠牲にしない理由は、予想がなくても成り立ちます
自分の数字で逆算する3行
- 手取り × 0.2 = 毎月の入金額(7月2日の記事)
- 1,000万円 ÷ 毎月の入金額 = かかる月数(運用なし)
- 運用込みの年数は、表2か、8月14日の記事のシミュレーターで
出てきた期間が長すぎると感じたら、入金額を上げる方法は2つです。固定費を下げるか、収入を上げるか。9月19日の電気代の記事のように、固定費は一度見直せば効き続けます。一発逆転は、選択肢に入れません。
出口戦略の記事で「出口は先に計算する」と書きました。入口も同じで、先に計算しておくものです。ただし、期間からではなく、入金額から。
入金額が決まったら、置き場所を決める
NISAの中で積み立てれば、運用益に税金がかかりません。私の主軸はSBI証券ですが、米国株や投資信託に強いマネックス証券、サポートの手厚い松井証券も候補です。どちらも新NISAでS&P500やオール・カントリーの積立ができます。
まとめ
- 「3〜5年で1,000万円」は、毎月16.7万〜27.8万円の入金。手取り÷5で逆算すると手取り83万〜139万円の人の数字
- 年5%で運用しても、5年なら毎月約2万円減るだけ。期間を決めるのは入金額
- 期間を先に置くと、届かない人が一発逆転に追い込まれることがある
- 入金額を先に置けば、期間は計算で出る。月3万円なら運用込みで約17.5年。届く数字のほうが続く
- 動画の方向(生活水準を上げず、入金力で種銭を作る)は正しい。違うのは、期間を先に置くか、入金額を先に置くか
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・最初の1000万円は、投資では作れません
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入金額を変える
・コンビニで毎日いくら使っているか数えたら、年633,600円でした
・電気代の内訳を分解したら、私に動かせるのは使う量だけでした
※本記事の数字は2026年10月2日時点で筆者が計算したものです。年5%の試算は、毎月末に入金し、月ごとに複利(年利÷12)で計算しています。税金と手数料は考慮していません。年5%は将来の運用成果を保証する数字ではありません。動画のまとめは筆者による要約です。※本記事は特定の金融商品の購入を勧めるものではありません。投資の判断はご自身の責任でお願いします。本記事にはアクセストレードのアフィリエイトリンクが含まれています。
本記事は情報提供を目的としており、投資助言・勧誘を目的とするものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
