コンビニで毎日いくら使っているか数えたら、年633,600円でした——家の食費より多い【投資歴18年・家計は苦手です】

セーラー服姿の月城ミオが、背後を左から右へ走る長い一本の線と、その上に等間隔で並ぶ無数の小さな光の点を指し示している。点は右へ行くほど密になって溶け合っており、1回ごとは小さい支出が回数で積み上がっていく様子を示している 初心者向け
1回あたりは260円で、コンビニの平均客単価749円の3分の1でした。それでも年633,600円が消えていました(2026年9月10日時点)

投資は「何もしない」でうまくいきました。でも家計は、いまだに苦手です。

私は投資歴18年です。積立の設定を一度しただけで、あとは口座も見ていません。それでも資産は増えました。

その同じ私が、コンビニでお金を溶かしています。数えたら、コンビニとアイコスで月52,800円、年633,600円でした。家の食費より多く、電気代より多い金額です。

この記事は「何を買わないか」の話ではありません。「何回、店に入るか」の話です。溶ける理由は意志の弱さではなく、判断の回数にあると考えているからです。

結論:溶けていた理由は、金額ではなく「回数」でした

先に結論を書きます。

投資の判断は、年に1回です。コンビニの判断は、年に1,080回です。

私の投資は、積立の設定を一度したら終わりになります。あとは何も決めません。金額も、買う日も、買う商品も、去年と同じです。年に1回の判断で、年間36万円が動いています。

一方でコンビニは、平日に4回、判断が発生します。朝の缶コーヒー、15時のコーヒー、夜の菓子パン、そしてアイコスです。休日もアイコスの1回は残ります。合計すると月90回、年1,080回になります。

1回あたりの金額は180円から300円です。小さい金額なので、どの判断も「まあいいか」で通ります。小さい判断は毎回勝てますが、1,080回の合計では負けます。

私は8月24日にお金を失う7つのサインという記事を書きました。書いた本人の家計が、いちばん大きく漏れていました。サインを知っていることと、毎日の判断に勝つことは、まったく別の話です。

数えました。月52,800円、年633,600円です

まず、私の平日1日を並べます。すべて2026年9月10日時点の実額です。

場面 買うもの 金額 判断
朝(コンビニ) 缶コーヒー 180円 1回
昼(社食) 昼ごはん 650円 1回(別枠)
15時(コンビニ) 淹れたてコーヒー 300円 1回
夜(コンビニ) 菓子パンなど 300円 1回
毎日 アイコス 2箱 1,240円 1回
表1:私の平日1日の支出(2026年9月10日時点・本人実額)。昼の社食はコンビニではないので、以降の集計から外しています。

アイコスの1箱620円は、2026年4月1日に580円から上がった価格です。加熱式たばこの課税の見直しによるもので、10月1日にはさらに640円へ改定する申請が出されています。

この1日を、時間の並びで見るとこうなります。

私の平日1日(2026年9月10日時点) コンビニ 缶コーヒー 180円 7時 社食 昼ごはん 650円 12時 コンビニ 淹れたてコーヒー 300円 15時 コンビニ 菓子パンなど 300円 19時 アイコス 2箱 1,240円(毎日・休日も買います) 店に入るのは1日3回。判断は1日4つ。
図1:平日1日の流れ。金額はどれも小さく、1回ごとに見れば問題のある買い物ではありません(出典:本人実額・2026年9月10日時点)。

月と年に伸ばすと、こうなりました。出勤は月20日、アイコスは休日も買うので30日で計算しています。

項目 1日 1か月 1年
缶コーヒー 180円 3,600円 43,200円
15時のコーヒー 300円 6,000円 72,000円
菓子パンなど 300円 6,000円 72,000円
アイコス 1,240円 37,200円 446,400円
合計 52,800円 633,600円
表2:コンビニとアイコスの合計(出典:本人実額・2026年9月10日時点。出勤20日/アイコスは30日で計算)。

年633,600円という数字を見て、私が最初に思ったのは「高い感じがするね」でした。愕然とした、という感じではありません。ただ、高い、と思いました。

この金額を投資に置き換えると、こうなります。eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、通称オルカンを月3万円で積み立てたとします。年633,600円は、その1年9か月ぶんにあたる金額でした。新NISAのつみたて投資枠は年120万円ですから、その約53%にあたります。

家の食費より多く、電気代より多い金額でした

投資に換算しても、正直あまりピンときませんでした。ピンときたのは、家の他の支出と並べたときです。

私の月の支出(2026年9月10日時点) コンビニ+アイコス 52,800円 食費(約) 50,000円 電気代 40,000円 雑費(約) 20,000円 通信費 10,000円 ガス 7,000円 水道 5,000円
図3:月の支出を並べたもの(出典:本人実額・2026年9月10日時点)。電気代は年平均に近い水準です。食費は正確には把握していないので概算になります。

一番上が、コンビニとアイコスでした。

家族ぶんの食費より多く、真夏を含めた電気代より多い。電気・通信・ガス・水道の4つを足した62,000円にも、あと1万円まで迫っています。

正直に書きますが、私は家の食費を正確には把握していません。だいたい5万円くらい、という感覚値です。把握していないのに、その食費より大きい金額が、私一人の手元から毎月出ていました。

1回あたりは260円。コンビニの平均客単価の3分の1です

ここで「使いすぎだ」と言われそうですが、金額の面では逆でした。

日本フランチャイズチェーン協会という業界団体があります。コンビニ各社が加盟していて、毎月の売上統計を公表している団体です。

その統計によると、2026年7月度のコンビニの平均客単価は749.1円でした。前年より2.2%上がっています。

いっぽうで私の1回あたりは、180円・300円・300円の平均で260円です。平均の3分の1しか使っていません。

つまり、1回のレジで見れば私は毎回勝っています。ついで買いもしていませんし、新商品にも手を出していません。それでも年633,600円が消えました。

同じ統計では、来店客数は前年より1.1%減っています。客単価だけが上がっている。世の中は「1回あたりを増やす」方向に動いていて、私は「回数を増やす」方向で漏らしていた、という違いです。

金額の側からは、この漏れは見つかりません。1回ずつ見たら、全部合格してしまうからです。

投資の判断は年1回、コンビニの判断は年1,080回

投資(オルカンの積立) 判断の回数 年1回 動く金額 年360,000円 → 資産として残ります コンビニ+アイコス 判断の回数 年1,080回 動く金額 年633,600円 → 消えます 判断の回数は1,080倍。しかも金額は、コンビニのほうが多い。
図2:投資とコンビニの比較(出典:本人実額・2026年9月10日時点)。投資の判断は積立設定の1回だけで、あとは何も決めていません。

私の投資がうまくいっている理由は、才能でも我慢でもありません。判断する場面が、そもそも用意されていないからです。

積立は自動です。口座の残高も見ていません。数日に一度、VOO(Vanguard S&P 500 ETF。アメリカの代表的な500社にまとめて投資できる商品)と、QQQ(Invesco QQQ Trust。ハイテク中心の100社に投資できる商品)の値段を眺めるだけです。上がっても下がっても、することがありません。

これは我慢ではありません。買いたい・売りたいという気持ちが、そもそも立ち上がらない状態です。9月9日に書いたSNSの投資アカウントを追いながら「何もしない」を続ける方法と、まったく同じ構造になります。

7月16日には投資とダイエットは努力の向きが真逆という記事も書きました。私は13キロ痩せたことがあります。あれも意志ではなく、食べる場面そのものを消したから続きました。

投資もダイエットも、毎日の判断を消したから成立しました。コンビニだけ、判断が毎日残っています。

「夜は食べない」と決めているのに、菓子パンを買っています

ここが、いちばん正直に書いておきたい部分です。

私は平日の夜、基本的に食事をしません。それは自分で決めたルールです。決めた以上、判断は済んでいるはずでした。

それなのに、お腹がすきます。そしてコンビニに寄って、ついつい菓子パンを買ってしまいます。

決めたルールが、1日1回の空腹に負けているのです。意志の弱さの話に見えますが、私はそうは考えていません。ルールを決めたのは1回、空腹が来るのは年240回です。1回の決定は、240回の判断には勝てません。

投資でこれと同じことが起きなかったのは、私が偉いからではありません。証券口座には「お腹がすく」に相当する仕組みが無いからです。

アイコスは「何となく」吸っています

年446,400円という、この記事でいちばん大きい数字についても書いておきます。

私はアイコスを、何となく吸っています。健康のためにやめようとも、絶対にやめないとも思っていません。ただ、何となく続いています。

この記事で「やめましょう」と書くつもりはありません。他人の楽しみに口を出す話ではありませんし、私自身がやめていないからです。

ただ、事実として1つだけ残ります。年446,400円が、判断されないまま出ていっています。回数が多いという以前に、判断が発生していません。10月1日に640円へ上がる申請が出ていますが、そうなっても私の買う回数は変わらないでしょう。

単価は勝手に動きます。回数だけが、自分で決められる変数です。

「ラテマネー」にも「固定費だけ見ろ」にも、少しだけ同意できません

この手の話には、有名な2つの見方があります。

1つはラテマネー論です。毎日のコーヒー代を投資に回せば、30年で数千万円になる、という考え方です。計算としては正しいと思います。ただ、私は18年投資をしていて、その計算も知っていて、それでもやめられていません。計算が正しいことと、行動が変わることは、別の問題です。

もう1つは「小さい出費は気にするな、固定費だけ見ろ」という考え方です。私も7月2日に貯蓄率は手取り÷5でいいという記事で、固定費が先だと書きました。今もその順番は変えていません。

ただ、理由が大事です。固定費が直しやすいのは、金額が大きいからではなく、判断が年1回で済むからです。通信会社の乗り換えは、一度決めれば12か月効きます。コンビニは、毎日決め直しです。

だとすると「小さい出費は気にするな」は、実質的に「毎日の判断には勝てないから諦めろ」と同じ意味になります。私の場合は、その諦めた側が52,800円で、固定費4項目の62,000円に迫っていました。

判定軸は2つあります

8月29日にお金の使い方に正解はない、でも判定軸はあるという記事を書きました。そこで出した軸が「観客テスト」です。誰も見ていなくてもそれをやりたいか、で判定する方法です。

この軸で判定すると、コンビニのコーヒーは合格します。誰にも見せませんし、自分がおいしいと思って飲んでいます。装飾品のような「見せるための支出」とは別物です。

合格するのに、年633,600円が消えている。ここで気づきました。観客テストは「何に使うか」の軸であって、「何回使うか」は測っていません。

お金の使い方は、2つの軸で見ます 見せるため × 毎日 (いちばん危ない場所) コンビニのコーヒー 菓子パン・アイコス 観客テストは合格。それでも溶ける 見せるための服・装飾品 (8月29日の記事で「外れ」) 誰にも見せない部屋着 (8月29日の記事で「当たり」) 頻度が 高い 頻度が 低い 人に見せるため 自分のため ← 観客テスト(誰のためか) →
図4:判定軸を2つにしたときの見取り図。8月29日の記事は横軸だけを扱っていました。私が漏らしていたのは、右上の「自分のため × 毎日」です。

右下の「自分のため・低頻度」は、8月29日に当たりだと書いた買い物です。年に数回なら、金額が多少大きくても総額は動きません。

私が漏らしていたのは右上、「自分のため・高頻度」でした。動機は正しいのに、回数で総額が膨らむ場所です。ここは観客テストでは見つかりません。

これから私がやること2つ

ここまで書いてきて、私が実際にやることは2つだけです。缶コーヒーも15時のコーヒーも、今のところ変えるつもりがないので書きません。

やること 今の回数 変えた後 減る金額(年)
① 1か月、店に入った回数だけ数える
買うものは変えません
年840回 変えません 0円
② 夜の菓子パンは買う日を決める
火曜と金曜だけにします
年240回 年96回 43,200円
表3:私が実際にやること。金額の目標は立てていません。決めているのは回数だけです。

①に金額の効果はありません。それでも先にやります。回数を知らないまま減らそうとすると、根性の話になってしまうからです。

②は「食べない」ではなく「買う日を決める」です。火曜と金曜と決めてしまえば、判断は週1回になります。年240回の判断が、年52回の確認に変わります。

読者の方に試していただきたいのも、金額ではなく回数です。今日1日で、店で何回判断したかを数えてみてください。4回以上あるなら、それは意志ではなく設計の問題だと考えられます。

浮いたぶんの置き場所を、先に決めておきます

回数を減らすと、お金が財布に残ります。置き場所を決めていないと、残ったお金は別の判断に回ってしまうものです。だから、置き場所を先に決めておくことにしました。

私の場合は、証券口座の自動積立です。ここに置けば、判断の回数が年1回に戻ります。

項目 私(Hiro)の場合 これから始める方への案
中身 VOOを特定口座で6年保有。新しく買うぶんは投資信託 オルカン1本。迷ったらこれで足ります
買い方 自動積立。金額も日付も18年変えていません 自動積立。まずは千円単位で構いません
確認の頻度 残高は見ません。値段を数日に一度眺めるだけ 通知は切ってしまって問題ありません
表4:私の保有と、読者の方への案は別物です。私の保有は推奨ではありません。

置き場所がまだ無い方へ

口座を開いて自動積立を設定するところまでが、この話の「年1回の判断」にあたります。設定が終われば、あとは判断が発生しません。私の主軸はSBI証券ですが、証券会社は用途で使い分けるのが合理的です(私の保有=万人への推奨ではありません)。米国株まで幅を持たせたいならマネックス証券、少額から相談しながら始めたいなら松井証券が候補になります。どちらもNISAでインデックス投信を積み立てられます。

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まとめ

  • 私のコンビニとアイコスは月52,800円、年633,600円でした。家の食費より多く、電気代より多い金額です。1回あたりは260円で、コンビニの平均客単価749.1円の3分の1しか使っていません。
  • それでも溶けたのは、判断の回数が年1,080回あるからです。投資の判断は年1回でした。小さい判断は毎回勝てますが、1,080回の合計では負けます。
  • お金の使い方の判定軸は2つあります。「誰のために使うか」で見つかるのは片方だけで、「年に何回使うか」は別の軸で測る必要があります。

まずは金額ではなく、今日1日で店に入った回数を数えてみてください。レシートも家計簿もいりません。指を折って数えるだけで、4回を超えているかどうかは分かります。

お金は、高いものを買ったときではなく、安いものを何度も買ったときに、いちばん静かに消えていきます。そして静かに消えるものは、意志では止まりません。止められるのは、回数だけです。

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※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品への投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任のもとで行ってください。過去の実績は将来の成果を保証しません。記事中の数値は2026年9月10日時点のものです。

【免責事項】
本記事は情報提供を目的としており、投資助言・勧誘を目的とするものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。