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生活費が月20万円なら、サイドFIREに必要な資産は3,000万円です。リベ大の動画の計算どおりです。私の線(取り崩し3.5%)で計算し直すと、約3,432万円になります。
この3,432万円は、毎月いくら積み立てれば何年で届くか、計算できます。でも、サイドFIREにはもう半分があります。働いて稼ぐ、月10万円です。こちらは、計算では作れません。
私は副業を始めて1年になります。ブログ、AIで作るBGM、ココナラ、ノウハウ図書館。4つを合わせても、まだ成果と言える額はありません。だから私は、サイドFIREの難しいところは資産の側ではなく、働く半分の側だと思っています。数字は2026年10月10日時点です。
結論:資産の半分は買える。働く半分は買えない
- 生活費月20万円のサイドFIREは、資産3,000万円(動画)〜3,432万円(私の線)+働いて月10万円
- 資産の側は、積立額と年数で届く時期が計算できる。働く側には、その計算式がない
- しかも会社をやめた後の月10万円は、国民年金と国民健康保険で月3万円前後が先に出ていく
- 働く半分は、ゼロから作る副業より、本業で身についた技能から作る方が近い。私はそこから始める
サイドFIREとは、生活費の半分を資産でまかなう生き方
今回の素材は、リベ大の動画「資産が少なくてもリタイア可能。サイドFIREの3つの魅力と追い風」です(2020年公開)。
動画では、サイドFIREを「生活費の半分を資産からの収入で、残りの半分を働いてまかなう生き方」と説明しています。運用利回りを年5%、税金を引いて年4%と置くと、すべてを資産でまかなうFIREには、生活費の25年分が要ります。サイドFIREなら、その半分です。
年5%から税金20.315%を引くと、5%×0.79685=約3.98%。動画の「税引後4%」は、この計算とほぼ一致します。
動画が挙げる魅力は3つです。必要な資産が半分になること。暴落のときに資産を売らず、働いてしのげること。ほどよく働くことは健康にもよいこと。追い風として、ネットで単発の仕事を受ける「ギグエコノミー」を挙げていました。
私も、この資産側の計算は正しいと思います。8月13日の記事では、コーストFIREよりサイドFIREの方が「構造として筋が通っている」と書きました。その考えは変わっていません(8月13日の記事では、サイドFIREを「最低限の生活費を資産で、ぜいたく費を働いて」と定義しました。今回は動画に合わせて、半分ずつで計算します)。
必要な資産は、生活費の何倍か
私は8月11日の記事で、積立をやめていい線を、取り崩し3.5%で計算しました。4%より低くしたのは、円で暮らす私たちには為替の上下が乗るからです。3.5%なら、必要な資産は1年分の28.6倍です。
| 生活費 | 資産で作る分 | 必要な資産(25倍=動画) | 必要な資産(28.6倍=私の線) | 働いて作る分 |
|---|---|---|---|---|
| 月20万円 | 月10万円 | 3,000万円 | 3,432万円 | 月10万円 |
| 月25万円 | 月12万円 | 3,750万円 | 4,290万円 | 月12万円 |
| 月30万円 | 月15万円 | 4,500万円 | 5,148万円 | 月15万円 |
| 月40万円 | 月20万円 | 6,000万円 | 6,864万円 | 月20万円 |
図1:生活費別のサイドFIRE必要資産(25倍=取り崩し4%、28.6倍=取り崩し3.5%。筆者計算)
生活費が月20万円なら、資産で作るのは半分の月10万円、年120万円です。25倍なら3,000万円、28.6倍なら3,432万円。残りの月10万円は、働いて作ります。
資産の半分は、計算で届く時期が分かる
3,432万円は大きな数字です。でも、積立額と年数と利回りを置けば、いつ届くかは計算できます。8月14日の記事で書いたとおり、最初の1,000万円は運用ではなく入金で作るものですが、それでも届く時期は計算できます。
途中の残高も見えます。半分まで来たか、3分の2まで来たか。毎月、数字で確かめられます。
私自身は、今は資金の都合で積立を止めています(10月9日の記事)。資産の半分も、今は止まっています。それでも、止まっている場所は数字で分かります。
働く半分には、計算式がない
働いて作る月10万円には、こういう計算式がありません。毎月いくら努力すれば何年で届く、という式がないのです。積み上がるのは「稼いだ実績」だけで、それは途中で買うことも、売ることもできません。
しかも、会社員の月10万円と、サイドFIREの後の月10万円は、同じ額ではありません。
会社をやめると、国民年金と国民健康保険を自分で払います。国民年金は、2026年度は月17,920円です。国民健康保険は、前の年の所得で決まります。
私の住む埼玉県富士見市の2026年度の税率で、前の年の所得が120万円(働いて稼いだ分だけ・一人暮らし・40歳未満)の場合を概算すると、国民健康保険は年約14万円、月にして約1万2,000円です。国民年金と合わせると、月3万円前後になります。
つまり、手元に月10万円を残すには、売上は月13万円ほど要ります。所得税と住民税もかかります。動画の月10万円は、この分を含めていません。
※国民健康保険料(税)は自治体ごとに違います。富士見市は2026年度に税率を上げています。所得が低い年は均等割の軽減があります。取り崩した資産の売却益を確定申告しなければ、国民健康保険の所得には含まれません(特定口座・源泉徴収ありの場合)。ここでは働いて稼いだ分だけで概算しています。
私の副業の1年:費用は年約30万円、回収はまだ成果と言える額ではない
ここからは、私の副業の数字です。
副業は4つです。このブログ、AIで作るBGM(YouTube)、ココナラ、ノウハウ図書館。始めて1年になります。
費用は、9月24日の記事で公開したとおり、AIのサブスク(Claude、ChatGPT、Suno)とサーバーで月約25,300円です。今の月額で1年続けると、年約30万円になります。
回収は、4つを合わせても、まだ成果と言える額はありません。
1年やって、月10万円どころか、費用の回収もできていません。これが、私が「働く半分は難しい」と言う根拠です。
9月24日の記事では、AIの道具を持ち続けるかどうかを「同じ値段で中身が良くなったか」で決める、と書きました。そしてその物差しが答えるのは「道具を持ち続けるか」であって「副業が成り立つか」ではない、とも書きました。今回は、その後ろの問いの方です。道具はやめません。でも、副業はまだ成り立っていません。
働く半分は、ギグより本業の技能から作る
動画の例は、配達の仕事でした。それも1つの答えです。
私が1年やって分かったのは、ゼロから作る副業より、本業で長く身についた技能の方が、値段がつきやすいということです。私の本業は施工管理で、19年目になります。1級電気工事施工管理技士と、第二種電気工事士の資格を持っています。
9月23日の記事で書いた実家の防犯カメラは、自分で替えて費用を浮かせた例です。浮かせられる技能は、売ることもできる技能です。
ただし、電気工事を個人で請け負うには、金額にかかわらず、電気工事業の登録が要ります。登録には、営業所ごとに主任電気工事士を置くなどの条件があります。会社員なら、会社の就業規則の副業の決まりもあります。副業の所得が年20万円を超えれば、確定申告も要ります。
だから私が最初に売るのは「工事」ではなく「知識」の方にします。工事の見積もりの読み方、業者の選び方、設備を替える時期の相談。現場で19年見てきたことを、単発の相談として出すところから始めます。
| 働く半分の作り方 | 始めやすさ | 単価 | 断る自由が要るか |
|---|---|---|---|
| ギグ(配達など) | 高い | 低め・時間に比例 | 要る(ないと断れない) |
| ゼロから作る副業(ブログなど) | 高い | 読めない(私は1年で回収前) | 要らないが、時間がかかる |
| 本業の技能(知識の相談) | 中くらい | つきやすい | 要らない |
図4:働く半分の3つの作り方(筆者の整理。工事を請け負う場合は電気工事業の登録が別に要る)
ギグエコノミーは、資産のある人にだけ追い風
動画も言っているとおり、仕事を断る自由があるのは、蓄えがある人だけです。資産がある人にとって、ギグは「やりたい仕事だけ受ける」働き方になります。
逆に言うと、資産を作る前にギグに頼ると、断る自由がないまま働くことになります。ギグが追い風になるのは、資産の半分がある程度できてからです。
会社をやめた翌月に、月10万円をどこから受け取るか
読者のあなたに、1つだけ問いを置きます。
会社をやめた翌月に、月10万円をどこから受け取るか。具体的な名前で、1つ書けますか。
- 書けるなら、サイドFIREの計画は半分できています
- 書けないなら、先にやるのは積立額を増やすことではなく、月1万円を会社の外で稼いでみることです
私は、まだ書けません。だから、こうします。
- 本業の知識を、単発の相談として売る準備を始める
- 副業の売上と費用を、毎月1行で記録する
- 働いて月10万円に届いたら、サイドFIREを現実の選択肢として計算し直す
資産の線は、引けます。働く線は、自分で作るしかありません。
まとめ
- 生活費月20万円のサイドFIREは、資産3,000万円(25倍)〜3,432万円(28.6倍)+働いて月10万円
- 資産の半分は、積立で届く時期が計算できる。働く半分には計算式がない
- 会社をやめた後の月10万円は、国民年金と国民健康保険で月3万円前後が先に出ていく
- 私は副業1年で、費用年約30万円に対して、まだ成果と言える回収はない
- 働く半分は、本業の技能から作る。私は知識の相談から始め、毎月1行で記録する
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・戦後最長の景気かもしれないのに、実感がない
出典:リベラルアーツ大学の動画「資産が少なくてもリタイア可能『サイドFIRE』の3つの魅力と追い風」(2020年公開)、日本年金機構(国民年金保険料・2026年度)、埼玉県富士見市(2026年度の国民健康保険税率)、経済産業省(電気工事業法)、国税庁(タックスアンサーNo.1900)。国民健康保険の金額は、富士見市の2026年度の税率で筆者が概算したもので、実際の額は世帯・年齢・所得によって変わります。数字は2026年10月10日時点です。※本記事は特定の銘柄や商品の売買を勧めるものではありません。投資の判断はご自身の責任でお願いします。本記事にはアクセストレードのアフィリエイトリンクが含まれています。
本記事は情報提供を目的としており、投資助言・勧誘を目的とするものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
