2026年9月13日の記事で、私は4つのマスに答えを先に書きました。アメリカが利上げするかしないか、日本が利上げするかしないか。その組み合わせ4通りのすべてに、「私の持ち方は変わりません」と書いた記事です。
今週、その結果が出ました。FOMCは利上げ、日本銀行も利上げです。4つのうち、いちばん動きの大きいマスが出ました。
この記事は、結果の解説ではありません。先に書いておいた人が、結果の日に何をして、何をしなかったかの記録です。
先に白状しておくと、この5日間で「書いておいてよかった」と感じた場面は、1回もありませんでした。仕事ばかりで、気にかけていなかったからです。結果が出たことも、この記事を書くまで知りませんでした。
結論:両方とも利上げ。それでも私は積立も口座も触っていません
記録は3行で足ります。今回のぶんを、そのまま置きます。
| 記録する項目 | 2026年9月18日の記録 |
|---|---|
| 出た結果 | FOMC=利上げ(3.50〜3.75%→3.75〜4.00%)/日本銀行=利上げ(1.0%程度→1.25%程度) |
| 私が触ったもの | なし |
| 私が触らなかったもの | 積立の設定/保有しているもの/証券口座(9月13日以降、一度も開いていません) |
理由は9月13日に書いたものと同じです。私が積立を続けている理由を1行で書くと「長い目で見れば、右肩上がりになると考えて持っている」で、この1行に政策金利は出てきません。理由に入っていない情報は、持ち方を変えません。
何が出たのか(9月13日の4マスに、出たマスを塗りました)
先に書いておいた4つのマスに、今回の結果を重ねます。出たのは左上、両方が利上げのマスです。
FOMC(日本時間9月17日 午前3時)
政策金利を0.25ポイント引き上げ、3.50〜3.75%から3.75〜4.00%になりました。採決は12対0の全会一致で、反対はありません。2023年7月以来の利上げです。
声明では「インフレは高止まりしている」とし、今回の決定が2%目標への早期の復帰を後押しする、と説明しています。ウォーシュ議長は会見で「インフレは高すぎるし、その状態が長すぎた」と述べました。
日本銀行(9月18日 昼)
こちらも0.25ポイントの引き上げで、無担保コール翌日物の誘導目標が1.0%程度から1.25%程度になりました。採決は賛成7・反対2です。
反対した高田審議委員と田村審議委員が反対したのは、利上げそのものではなく物価見通しの書きぶりでした。2人とも「基調的な物価上昇率はすでに2%目標におおむね到達している」という立場で、より強い引き締めを求める側からの反対です。
そして、この新しい金利が適用されるのは9月24日からです。連休明けの木曜日で、後で出てくる日付とちょうど重なります。
どちらのマスが出ても、私の答えは同じでした。4つとも「変わりません」と書いてあったからです。
この5日間、私がしていたこと
正直に書きます。9月13日に記事を書いてから今日まで、「先に書いておいてよかった」と感じた場面は、1回もありませんでした。
仕事が立て込んでいて、会合のことを気にかけていませんでした。証券口座を開いた回数はゼロです。積立の設定も、売り買いも、していません。証券アプリの通知は前から切ってあります。
普段の私は、数日に一度、持っているVOOとQQQの値段を眺めます。今週は、その眺めることもしていません。
ここからは私の考えです。先に答えを書いておくことの効き目は、結果の日に何かを強く感じることではなく、感じる場面そのものが来ないことだと思います。判断することが残っていないので、思い出す機会が来ません。
これが逆の順番だと、こうなります。結果を見てから考える人は、結果に合わせて理由をあとから作れてしまいます。先に書いた人は、結果を理由に使えません。
結果は、私の口座にはまだ届いていません
ここが今回いちばん書きたかったところです。会合の結果は、私が持っている投資信託の値段には、その日のうちには入りません。
投資信託の値段を基準価額(1口あたりの値段。1日に1回だけ決まる)と呼びます。海外の株式に投資する投資信託は、前の営業日の海外の終値と、計算日の為替(仲値)で計算されます。目論見書には「原則として、わが国における計算日の対顧客電信売買相場の仲値により円換算します」と書かれています。
この仲値は、午前10時ごろに決まります。日本銀行が結果を出すのはお昼です。つまり、今日の結果は、今日の基準価額には入りません。
FOMCの分は、今日の値段にもう入っています
FOMCの結果は、アメリカの市場が開いている時間に出ます。発表を受けた9月17日のアメリカ株はS&P500が1.14%上がり、その終値が今日9月18日の基準価額になりました。私が積み立てているeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、前日から512円高い43,966円です。
つまり、アメリカの利上げは、もう私の口座の数字になっています。私は何もしていません。
日本銀行が乗るのは、6日後の9月24日です
いっぽう日本銀行の結果はお昼です。仲値には間に合いません。そして次の営業日は、連休が明けた9月24日(木)です。9月19日から23日まで、土曜・日曜・敬老の日・国民の休日・秋分の日で、日本の市場は5日続けて休みだからです。
おもしろいことに、日本銀行の新しい金利1.25%が実際に適用されるのも、同じ9月24日からです。制度の上で金利が動く日と、私の投資信託の値段にそれが乗る日が、たまたま同じ日になりました。
連休中のアメリカ3営業日ぶんも、9月24日にまとめて出ます
日本が休んでいる間も、アメリカの市場は動いています。9月21日・22日・23日は、いずれもニューヨーク証券取引所の通常取引日です。その3営業日ぶんの値動きは、9月24日の基準価額に、まとめて出ます。
9月13日の記事では「投資信託の値段は1日遅れ」と書きました。今回は、その遅れが一定ではないという話です。休みを挟むと、まとめて来ます。
ですから、結果が出た日にあわてて自分の投資信託の値段を見ても、そこにはまだ結果が入っていません。私は9月24日も見に行かないと思います。入っていても、入っていなくても、そのあとにすることが同じだからです。
2週間の記録
数字も残しておきます。先週(9月4日→11日)は、私の投資信託のほうが日経平均より大きく下がった週でした。今週(9月11日→18日)は、どうだったか。
| 先週(9/4→9/11) | 今週(9/11→9/18) | |
|---|---|---|
| 日経平均 | −1.55% | +1.57%(65,018.95円) |
| eMAXIS Slim S&P500 | −2.63% | +1.72%(43,966円) |
| eMAXIS Slim オルカン | −2.17% | +1.10%(37,532円) |
先週の下げを、今週でおおむね取り戻しています。2週間を通して見ると、ほとんど元の位置です。下げた週に何かをしていたら、今週の戻りには乗れていません。
そして今日の東京市場では、9月13日に書いた「仕分け」がまた起きていました。日経平均は882円高(+1.38%)でしたが、TOPIXは小幅安です。値がさの半導体関連が指数を押し上げた一方で、市場全体は上がっていません。金利が動くと、上がる側と下がる側に分かれる。あのときと同じ形です。
米国債は、ラインまであと0.41ポイントです
金利が動く週に、1つだけ近づいてくる数字があります。私が待っている米国債30年の利回りです。私のルールは税引後で実質5%、表面でおよそ5.7%です。
利上げがあったのに、長期金利はむしろ下がりました。米国債30年は9月16日の5.35%から9月17日は5.29%、10年も5.01%から4.94%です。利上げでインフレが抑えられる、と債券市場が受け取った形です。
5.29%を税引後に直すと約4.68%で、5%には届きません。表面の5.7%まではあと0.41ポイントです。9月11日の時点では0.35ポイントでしたから、今週はラインから遠ざかりました。
念のため書いておくと、私は証券会社に注文を出していません。8月30日の記事に書いたとおり、このラインは「買う約束」ではなく「考え始める合図」です。
念のため書いておくと、私は証券会社に注文を出していません。8月30日の記事に書いたとおり、このラインは「買う約束」ではなく「考え始める合図」です。
結果を見てから考える人は、結果に合わせて理由を作る
結果が出たあと、解説がどこへ向かうかは決まっています。「次はいつか」「年内あと何回か」です。9月9日の記事の言い方で言えば、これは「見る用」の情報で、「動く用」ではありません。
次の会合は、もう10月末に決まっています
FOMCは10月27日・28日、日本銀行は10月29日・30日です。日本銀行の10月の会合は展望レポート(物価と成長の見通し)を出す回なので、報道は今回より多くなります。
そして、10月末には連休がありません。次の会合の結果が基準価額に乗るのは、いつもどおり翌営業日です。遅れ方は、カレンダーで変わります。
4つのマスは、日付を書き換えればそのまま使えます
作り直す必要はありません。手順は3つです。
- 自分が持っている理由を、1行で書く
- 4つのマスに、変わるか変わらないかを書く
- しまっておく
その1行に「金利」や「利上げ」が入っていたら、あなたには結果を見る理由があります。入っていなければ、結果を待つ必要はありません。書くのに5分もかかりません。
記録の型(3行)と、次の答え合わせ
今回のように、会合のたびに残すのは3行です。出た結果/触ったもの/触らなかったもの。感想は書きません。感想はあとから書き換えられますが、触ったか触らなかったかは書き換えられないからです。
1年ぶんためると、自分の癖が見えます。どういう知らせのときに手が動いて、どういうときに動かなかったか。答え合わせで確かめているのは、当たったかどうかではなく、先に書いておいたかどうかです。
私が予告している答え合わせは、ほかにもあります。金の買い増し(今年10月末)、AIの回収(2027年3月)、フジクラ(2027年3月)です。
私がやっていることと、読者の方への提案を分けて並べます。
| 場面 | 私(投資歴18年)が実際にやったこと | 読者の方への提案 |
|---|---|---|
| 今回の結果 | 見に行きませんでした。目にも入っていません | 見てかまいません。見る前に、4つのマスを書いておいてください |
| 積立 | S&P500とオルカンの設定を触っていません | 結果を理由に変える必要はありません |
| 記録 | 3行だけ残します(結果/触った/触らなかった) | 同じ3行で十分です。感想は書かなくて大丈夫です |
| 次の会合(10月末) | 同じ4マスを、日付だけ書き換えて先に書きます | 今から書けます。結果を待つ必要はありません |
次の会合の前に、判断することを減らしておく
私が今回何もしないでいられたのは、積立の設定が済んでいて、判断することが残っていなかったからです。まだ口座や積立の設定が無い方は、10月末の会合を待たずに済ませておくと、結果のニュースで迷う場面がなくなります。私の主軸はSBI証券ですが、証券会社は用途で使い分けるのが合理的です(私の保有=万人への推奨ではありません)。米国株まで幅を持たせたいならマネックス証券、少額から相談しながら始めたいなら松井証券が候補になります。どちらもNISAでインデックス投信を積み立てられます。
まとめ
- FOMCは3.75〜4.00%へ、日本銀行は1.25%程度へ、どちらも0.25ポイントの利上げでした。9月13日に4つのマスすべてへ「変わりません」と書いていたので、私は積立の設定も証券口座も触っていません。
- この5日間で「書いておいてよかった」と感じた場面はありませんでした。仕事ばかりで気にかけておらず、口座を開いた回数はゼロです。
- 日本銀行の結果が私の投資信託の値段に乗るのは、連休明けの9月24日です。6日後になります。連休中のアメリカ3営業日ぶんも、その日にまとめて出ます。
- 次の会合は10月27日から30日です。4つのマスは、日付を書き換えればそのまま使えます。
結果が出てから理由を探すと、その理由は結果に合わせて作られます。先に書いておけば、そうはなりません。書くのは、持っている理由の1行と、4つのマスだけです。
次の会合は10月末です。今日の記録を3行残して、10月末のマスを先に書いておけば、あの週も、たぶん気にかけずに過ぎていきます。
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※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品への投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任のもとで行ってください。過去の実績は将来の成果を保証しません。株価・金利は2026年9月18日の東京市場の引け、基準価額は9月17日、そのほかの数値は2026年9月18日15時時点のものです。
本記事は情報提供を目的としており、投資助言・勧誘を目的とするものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

