投資は「守りのエンジン」です。ただ、増えるスピードはゆっくりしています。お金を「作る」ほうのエンジン、つまり副業や自己投資には、燃料が要ります。その燃料の正体は「時間」です。
では、その時間はどこにあるのでしょうか。私は、通勤の中に埋まっていると考えています。
このブログでは、光回線や格安SIM、保険といった「見えない固定費」を見直して、投資の燃料に変える話を続けてきました。今日は少し毛色を変えて、お金ですらない、時間で払っている固定費——通勤時間の話をします。現場叩き上げの施工管理18年の私が、なぜ月1〜2回だけ「出社しない日」を作るのか。正直な体感も、向いていない人の話も、隠さずに書きます。
現場叩き上げの私が、月1〜2回「出社しない日」を作る理由
最初に、私自身の立ち位置を正直に書きます。私は在宅ワーク礼賛の人間ではありません。テレワークをするのは、月に1〜2回だけです。
私の本業は施工管理で、この道18年になります。「現場の人間がテレワーク?」と思われるかもしれません。ですが、最近の私は現場にほとんど出ていません。仕事の中身が、事務作業に寄ってきたからです。
具体的には、こういう書類を作っています。
- 施工計画(工事をどう進めるかの計画)
- 見積作成と、その見積の査定
- 当年の工事計画
- 次年度の事業計画
こうした書類は、正直なところ苦手な人が多い仕事です。私の職場でも、まわりのフォローに回ることがよくあります。つまり、一人で静かに集中して形にする作業が、いまの私の仕事の中心になっています。
私の会社には、テレワークの回数に決まりはありません。月に4〜5回する人が多いようです。その中で、私はあえて月1〜2回に絞っています。理由は後半の「向いていない人」の章で書きますが、要するにメリハリをつけたいからです。
通勤は「給料から引かれない固定費」——数字で見る
なぜ通勤を「固定費」と呼ぶのか。それは、給与明細に一切載らないのに、毎日あなたの資産を削っているからです。削られているのは、お金ではなく時間です。
総務省の「社会生活基本調査(令和3年)」によると、有業者の通勤・通学時間は、全国平均で往復1時間19分、東京都では往復1時間35分にのぼります。片道にすると、東京都は約48分です。
この往復1時間35分を、東京都で週に1回だけ在宅にして節約したとします。1年を48週として計算すると、こうなります。
95分 × 48回 = 4,560分 = 年間およそ76時間。1日8時間労働に換算すると、約9.5営業日分です。週2回なら、その倍の年152時間、約19営業日分が戻ってきます。
年に9.5日から19日の「自由な時間」が、通勤という固定費の中に眠っているわけです。この時間を、あなたの時給や、投資に回した場合の価値に換算してみましょう。下のツールに、あなたの通勤時間と在宅回数、月収を入れてみてください。
📊 あなたの通勤、年間いくら分?
※時給=月収÷160時間で概算。投資換算は年利7%(S&P500の長期平均の目安)・20年の複利計算です。将来の成果を保証するものではありません。
初期値(片道48分・月4回・月収35万円)だと、年間で約77時間、金額にして約16万円分の時間が戻る計算になります。それを積み立て投資に回し続けたら、20年で数百万円規模になります。もちろん、これは時間の価値を分かりやすく示すための試算です。通勤時間をそのまま現金に換えられるわけではありません。
それでも、通勤は「タダ」ではない——この感覚が、テレワークを考える出発点になります。
テレワークの日、仕事は体感で1.2〜1.5倍速になる
時間が戻るだけではありません。私の場合、テレワークの日は仕事そのものが速く進みます。体感で1.2〜1.5倍くらいです。念のため書きますが、これは実測ではなく、あくまで私の体感値です。
なぜ速くなるのか。理由は地味ですが、はっきりしています。
邪魔が入らない
オフィスにいると、まわりの電話が鳴り、話しかけられ、雑務が飛んできます。見積を1つ作るだけでも、途中で何度も中断します。在宅なら、自分あての用事以外に手を止められることがありません。不要な電話に出る必要もありません。集中がとぎれないので、書類が一気に仕上がります。
体がラクだから、頭が続く
細かい話ですが、効いています。自宅の椅子は、会社のものより自分の体に合っていて座りやすいです。服装もラフなので、変に肩が凝りません。休憩も、好きなタイミングで取れます。少し疲れたら5分立つ、集中が乗っているときは続ける。自分のリズムで働けることが、地味に効率を押し上げています。
会議も、いまはTeamsで完結する
「在宅だと会議に出られないのでは」と思う方もいるでしょう。私の場合、社内の打ち合わせはMicrosoft Teams(マイクロソフトのオンライン会議ツール)で問題なく回っています。ここで効いてくるのが、機材です。
私はヘッドセットにPoly Voyager 5200 UCを使っています。BT700というUSBアダプターと充電ケースが付いたモデルです。マイクの通話品質がよく、相手に声がクリアに届きます。オンライン会議で「え、もう一回言ってください」が減るだけで、会議のストレスは驚くほど下がります。これは自分で使っていて、心から勧められる1台です。
私がTeams会議で使っているヘッドセット
「Poly Voyager 5200 UC(BT700・充電ケース付き)」— マイクの通話品質がよく、オンライン会議で聞き返される回数が減りました。在宅会議の質を上げたいなら、まずここからです。
会社に劣らないネット環境が、前提になる
テレワークの土台は、家のネット回線です。ここが遅いと、会議は途切れ、集中もそがれます。逆に言えば、安定した光回線さえあれば、家は会社に劣らない仕事場になります。
私は自宅の回線に、GMOとくとくBB光を使っています。戸建て1ギガでずっと月4,818円、プロバイダ料金込みで、動画会議も問題なく安定しています。固定費を抑えながらテレワークの土台を整える、という意味で、私の条件に合いました。乗り換えの詳しい手順は、別記事にまとめています。
私が使っている光回線
「GMOとくとくBB光(GMO光アクセス)」— 戸建て1ギガでずっと月4,818円。プロバイダ料金込み・v6プラス標準対応で、テレワークの会議も安定しています。
👉 乗り換えの手順は「光回線、10Gプランは罠でした|6,800円→4,818円の乗り換え手順」で詳しく書いています。
正直に書きます:テレワークが向いていない人
ここまで良いことを書いてきましたが、テレワークは万能ではありません。全員に向いているわけではない——ここを正直に書かないと、この記事は無責任になります。
国土交通省の「テレワーク人口実態調査(令和6年度)」によると、雇用型テレワーカーの割合は24.6%です。おおよそ4人に1人にとどまり、前年からわずかに減って下げ止まっています。毎日フルリモート、という働き方は主流ではなく、出社と在宅を組み合わせるハイブリッド型が広がっています。この数字自体が、「全員が在宅に向くわけではない」現実を映しています。
私が職場で見てきた範囲で、テレワークが向いていないと感じるのは、次のような人です。
1. 会社の目がないと、手を抜いてしまう人
在宅は、誰かに見られているわけではありません。だからこそ、自己管理がすべてです。目の前に遊べる環境があり、それでも仕事を進められる人でないと、テレワークは成立しません。逆に言えば、成果はきちんと問われます。「家で何をしていたのか」が、アウトプットで見えてしまうからです。
2. 打ち合わせが中心の人
1日の大半が会議や打ち合わせで埋まる人は、無理に在宅にする意味が薄いです。オンラインでもできますが、対面のほうが早い場面も多いからです。テレワークの真価は、あくまで「一人で集中する作業」で発揮されます。
3. 協力・相談しながら進める仕事の人
隣の席の人とすり合わせながら進める仕事も、在宅には不向きです。ちょっとした確認のために、いちいちチャットや電話を挟むのは、かえって効率を落とします。
| テレワークが向く仕事 | テレワークが向かない仕事 |
|---|---|
| 一人で集中して仕上げる作業(書類・見積・計画づくり) | 1日の大半が会議・打ち合わせ |
| 成果物が形で残り、評価しやすい仕事 | 隣の人と相談しながら進める仕事 |
| 自己管理ができる人 | 目がないと手を抜いてしまう人 |
だから私は、月1〜2回にとどめています。全部を在宅にするのではなく、集中してこなしたい書類がある日だけ、在宅を選ぶ。このメリハリが、私には合っています。
浮いた80分を、何に使うか
ここまでをまとめると、テレワークは「サボり」ではなく「時間の回収」です。ただし、向く仕事・向かない人があるので、まずは週1回から、計画的に始めるのがちょうどいいと考えています。
問題は、回収した時間を何に使うかです。私の提案は、シンプルに2つです。
1. 休養に使う
往復1時間35分がなくなれば、その分、体を休められます。睡眠を1時間増やすだけでも、翌日のパフォーマンスは変わります。浮いた時間を、まず自分の回復に充てる。これは立派な使い道です。
2. 自己投資に使う
もう1つは、お金を「作る」ほうのエンジンに燃料を入れることです。読書でも、資格の勉強でも、副業の準備でもかまいません。通勤で削られていた時間を、未来の自分に振り向けるわけです。
私自身は、この浮いた時間の一部を副業に使っています。ブログの執筆や、ちょっとした作業の自動化です。誤解のないように書いておくと、勤務中に副業の手を動かしているわけではありません。昼休みや始業前に仕込んでおいたプログラムが、あとは自動で走っているだけです。手を動かすのは業務の外、走らせるのは機械、という線引きは守っています。
もし「浮いた時間で副業ブログを始めてみたい」と思ったら、必要なのは月1,000円ほどのサーバー代だけです。私が使っている環境や、サーバーの選び方は別記事にまとめています。
浮いた時間で副業ブログを始めるなら
サーバーは、初心者ならConoHa WINGかエックスサーバーの二択で十分です。私はこのブログをConoHa WINGで動かしています。
👉 始め方は「副業ブログの始め方【月1,000円で攻めのエンジンを持つ】」、
サーバー比較は「ConoHa WING vs エックスサーバー徹底比較」で詳しく書いています。
快適さは、そのまま効率になる
在宅の効率を左右するのは、意外と道具です。私は仕事とプライベートの両方で、次のような機材を使っています。すべて「使うとパフォーマンスが上がるもの」という基準で選んだ、攻めの自己投資です。難点も含めて、正直に別記事で書いています。
私の在宅ワーク装備
- MacBook Neo(A18 Pro・作業の母艦) — 執筆・調べもの・作業の自動化まで、これ1台で完結します。
- iPad Air — サブ画面・資料表示に。会議中の手元メモにも便利です。
- AirPods Pro 3 — 通勤や集中したいときに。ノイズキャンセルが優秀です。
👉 なぜPCが必要かは「スマホがあるのに、なぜパソコン?AIで「作る側」に回る話」で書いています。
もう1つ、地味に効くのが通信費です。通勤が減ると、外で使うデータ通信も減ります。プランを見直せば、スマホ代を固定費として下げられます。私の格安SIMの選び方は「格安SIM、どれが正解?povo・楽天・ahamoの選び方」にまとめています。
端末代そのものを抑えたい方には、機能を絞って価格を下げたiPhone 17eという選択肢もあります。正直に書くと、私自身はiPhone 17を使っていて17eは使っていません。ただ、通信費も端末代もまとめて固定費を軽くしたい、という節約重視の方には十分にありだと考えています。
そして、浮いた時間で貯めた種銭は、最後は投資に回ります。ここが、このブログの本題です。時間を回収し、自己投資で自分を高め、余った分を淡々と積み立てる。この流れの入口が、実は「通勤の見直し」だったわけです。証券口座をまだ持っていない方は、下の2社が使いやすいです。
浮いた時間で投資を始めるなら(口座はまだの方へ)
私の主軸はSBI証券ですが、用途で使い分けています。米国株や個別株を触るならマネックス証券、サポート重視で少額から始めるなら松井証券が向いています。どちらも口座開設・維持は無料です。
まとめ:通勤という固定費を、見直してみる
今日の話を、最後に整理します。
- 通勤は、給料から引かれないのに毎日あなたの時間を削る「見えない固定費」です。東京都では往復1時間35分にのぼります。
- 週1回の在宅で、年間およそ76時間(約9.5営業日分)が戻ります。週2回ならその倍です。
- テレワークの日は、邪魔が入らず、体もラクなので、私の体感では1.2〜1.5倍速で仕事が進みます(あくまで体感値です)。
- ただし、全員に向くわけではありません。目がないと手を抜く人、打ち合わせ中心の人、相談しながら進める人には不向きです。
- だからこそ、まずは週1回から、計画的に。浮いた時間は、休養と自己投資に使うのがおすすめです。
私は在宅ワーク礼賛派ではありません。それでも、月1〜2回のテレワークは、私の働き方と資産形成の両方に効いています。通勤時間を有効に使えることは、大きな資産です。まずは、あなたの通勤が「年間いくら分」なのか、上のツールで確かめてみてください。
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※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品への投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任のもとで行ってください。通勤時間・効率に関する記述には筆者の体感を含みます。テレワークの実施可否は、お勤め先の就業規則に従ってください。
本記事は情報提供を目的としており、投資助言・勧誘を目的とするものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
