「最近、ひしひしとスマホが高いと感じている。しかも、何も生まないコストだ」
20年以上auを使い続けてきた私が、最近こう思うようになりました。投資歴は18年、株では「絶望は買い」と冷静に動けるはずなのに、スマホ料金プランだけは20年間、ほとんど変えていません。
使っているのはauの「使い放題MAX+ 5G」、月額7,458円。実際のデータ使用量は月20〜30GBで、明らかにオーバースペックです。
当初はApple Watchのセルラーモデルを使うつもりでahamoを候補にしていましたが、評判の悪さで再検討。よく考えれば私はセルラー機能を使っていません。スマホを肌身離さず持っているので、GPS機能だけで十分なのです。そこから候補が一気に広がりました。
この記事では、2026年5月時点のキャリア別シェアから格安SIM8社の評判、通信速度の実測ランキング、Apple Watchユーザー向けの選択肢まで、私自身の乗り換え検討プロセスをそのまま公開します。30GBプランを探している方が、自分に合った1社を選べる構成にしました。
- 結論|私はPOVOに傾いている、ただし読者の正解は属性次第
- 2026年5月の通信業界マップ|誰がどこを契約しているか
- 大手キャリア vs 格安SIM|本当の欠点は「料金プランの複雑さ」
- キャリア選びを3つのフレームワークで分析する|投資判断と同じ手法を使う
- 投資ブロガーが20年auから動けなかった本音|Apple Watch問題と「auだからau」の惰性
- POVO・楽天モバイル・ahamo 徹底比較|月額・通信速度・通話の3軸で
- 他の格安SIM(HISモバイル・mineo・IIJmio・LIBMO)はどうか
- 料金・品質・ブランド|何を優先するかで答えが変わる
- 属性別おすすめと、よくある不安Q&A
- まとめ|固定費の削減は、投資の規律と地続き
結論|私はPOVOに傾いている、ただし読者の正解は属性次第
最初に結論を書きます。複数社を比較した結果、私個人はPOVO(au回線・サブスクトッピング30GB 月2,780円)に傾いています。理由は「同じau回線で電波の感覚が変わらない」「私はApple Watchのセルラー機能を使っていない」の2点です。
ただし、これは私の選択であって、読者の正解とは限りません。スマホ料金プランに「万能の答え」は存在しないからです。属性別の早見表は以下のとおりです。
| あなたのタイプ | おすすめ | 月額(30GB) |
|---|---|---|
| au系から動きたくない・速度重視 | POVO | 2,780円 |
| 通話を毎日たくさんする・楽天経済圏 | 楽天モバイル | 3,168円(無制限) |
| シンプルな1プランで決めたい | ahamo | 2,970円(5分通話込) |
| Apple Watchセルラーを使う | ahamo or 楽天モバイル | 対応はこの2社+大手4社のみ |
| 速度を多少我慢してでも最安 | HISモバイル | 3GBで月770円から |
では、この結論に至る前に「そもそも今、日本人はどのキャリアを使っているのか」という現状から見ていきましょう。
2026年5月の通信業界マップ|誰がどこを契約しているか
議論の前提として、2026年5月時点の国内キャリア別シェアを整理します。意外と知られていませんが、日本の携帯電話契約数の9割以上は大手4社(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)グループに集中しています。
大手4社の契約者数と全体シェア
電気通信事業者協会(TCA)の2025年12月末データによる契約者数は以下のとおりです。
- ドコモ:約9,221万人(シェア約40.8%)
- au(KDDI):約7,205万人(シェア約31.7%)
- ソフトバンク:約5,659万人(シェア約23.9%)
- 楽天モバイル:約1,001万人(シェア約3.7%)
つまり、私のようなau系ユーザーは日本人の約3人に1人。ahamo・povoなどのサブブランドまで含めれば、9割の人が大手4社グループの中で電波を使っていることになります。
ブランド別メイン利用率(サブブランド含む)
もう少し細かく、ブランド別のメイン利用率を見てみます(MMD研究所・2025年9月調査)。
| ブランド | メイン利用率 | 系列 |
|---|---|---|
| ドコモ本体 | 27.7% | ドコモ系 |
| ahamo | 6.6% | ドコモ系 |
| au本体 | 14.6% | au系 |
| POVO | 2.3% | au系 |
| UQモバイル | 8.8% | au系 |
| ソフトバンク本体 | 9.7% | SB系 |
| LINEMO | 1.2% | SB系 |
| ワイモバイル | 9.9% | SB系 |
| 楽天モバイル | 10.0% | 独自 |
注目すべきは2点。楽天モバイルが10%まで成長していること、そして本体プランからオンライン専用ブランド(ahamo・POVO・LINEMO)への移行は、まだ全体の1割程度に留まっていることです。多くの人が「動こうと思いつつ動けていない」状態なのは、私と同じです。
大手キャリア vs 格安SIM|本当の欠点は「料金プランの複雑さ」
「とにかく安いから格安SIM」と短絡的に決める前に、両者のメリット・デメリットを正直に整理します。ただし、世間でよく言われる「大手のメリット=サポートが手厚い」「格安のデメリット=サポートが薄い」という議論には、私は半分以上同意できません。
「サポート神話」を疑う|AI時代に対面サポートはどこまで必要か
結論から書きます。2026年の今、スマホの設定や乗り換え手続きで対面サポートが必須な場面は、ほとんどありません。検索すればやり方が出てきますし、ChatGPTやAIに聞けば手順を即座に教えてくれます。「店舗に行って20分待って5,000円払うか、AIに2分聞いて0円で済ますか」、どちらが合理的かは明白です。
もちろん、シニア層や端末トラブルが頻発する方には店舗サポートに価値があります。ただ、「いざという時のために大手」と言いつつ、実は何年も店舗に行っていない方は、自分が買っている「安心」の中身を一度疑ったほうがいい。月3,000〜5,000円のサポート保険を、本当に毎月払う価値があるのか、ということです。
大手の本当の欠点は「料金プランがあまりに分かりづらい」こと
では大手キャリアの本当の欠点は何か。私が思うのは「料金プランがあまりに複雑で、本人ですら理解しきれない」ことです。家族割・光セット割・カード割・データ容量段階・テザリング上限・ポイント加算条件……。これらが何重にも組み合わさり、結局「契約のときに勧められたまま」になっている方が大半でしょう。
面白いのは、その大手自身が、自社のオンライン専用ブランド(ahamo・POVO・LINEMO)を「シンプルなプラン」として売り出していることです。「複雑さが嫌な客は、こちらの簡素なほうへどうぞ」と、ご丁寧に逃げ道まで用意してくれています。これは確信犯と言って差し支えないでしょう。本体の複雑さが客を逃しているという事実を、大手自身が知っているということです。
「シンプルが正義」は、保険でも金融商品でも同じ
シンプルが強いのはスマホだけの話ではありません。保険には主契約と特約があり、ダメな保険ほど特約をやたらと付けたがります。料理で言えばトッピングです。ない方がいい。主契約一本で十分なケースがほとんどです。
投資信託も同じです。よくわからない複雑な仕組み債、ファンドラップ、毎月分配型……。商品が複雑なほど、手数料という名のトッピングで搾取されやすい。シンプルなインデックスファンド1本で十分というのが、私が18年の投資経験で辿り着いた結論でもあります。
その目で見ると、ahamo・POVO・楽天モバイルといったオンライン専用プランの「1プランで完結する潔さ」は、大手本体の複雑なプランより構造的に優れています。これが、私が今、格安系へ動こうとしている本質的な理由です。
「家族割が無い」「光セット割が無い」をどう評価するか
格安SIMのデメリットとしてよく挙がる「家族割がない」「光セット割がない」も、冷静に見直すと評価が変わります。
家族割が無いのは、確かに残念です。しかし、これは見方を変えれば「家族全員が同じキャリアに縛られない自由」でもあります。家族割の本質は、家族をまとめて囲い込んで他社に動かさないための仕組みです。ふらふらと頻繁に変えるものではないからこそ、家族の中で一人だけ最適解を選べないという制約は、長期では効いてきます。
光回線セット割も、いやらしい囲い込みの典型例です。「ドコモ光だからドコモ本体、au光だからau本体」という思考停止を作り出すための装置で、結局そのセット割で安く見えても、トータルでは本体プランの高さでチャラになっているケースが多い。解決策はシンプルで、光回線も格安系に変えること。最近は格安光(ドコモ光・SoftBank光のコラボ光や独立系の光回線)が増えており、大手のセット割なしでも総額を下げられる選択肢が揃っています。
整理:失うものと得るもの
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 格安SIMに移って得るもの | 月額が大手の半額〜3分の1(年5万円超の差)・シンプルな1プランの安心感・縛りからの解放・MNPワンストップで乗り換え容易 |
| 格安SIMに移って失うもの | 対面サポート(AIで代替可)・家族割(囲い込みからの解放とも言える)・光セット割(格安光で代替可)・キャリアメール(GmailなどWebメールで代替可)・Apple Watchセルラー(大手4社+ahamoのみ対応) |
こうやって並べてみると、格安SIM側のデメリットのほとんどは、AI・Webサービス・格安光など別の手段で代替可能です。代替できないのは、Apple Watchセルラーくらい(後述)。これを踏まえて、次章では「どの基準で1社を選ぶか」を投資家視点の3つのフレームワークで整理します。
キャリア選びを3つのフレームワークで分析する|投資判断と同じ手法を使う
「なんとなく安そう」で選ぶと、後から後悔します。投資銘柄を選ぶときと同じで、複数の評価軸を可視化してから判断するのが、結局いちばん近道です。ここでは、キャリア・ブランド選びに使える3つの分析フレームワークを並べます。
分析①:ポジショニングマップ|価格×通信速度の2軸で各社を一覧する
最もシンプルで強力なのが、2軸ポジショニングマップです。横軸に月額(左が安い)、縦軸に通信速度(上が速い)を取り、各社をプロットします。視覚で「右上は高くて速い」「左上は安くて速い(ベスト)」「左下は安いが遅い」「右下は高くて遅い(ワースト)」と一瞬で判別できます。
このマップから見えるのは、POVOが「安くて速い」スイートスポット(左上)に位置し、最もコストパフォーマンスが高いこと。逆にau本体(右上)は「速いが高い」、HISモバイル(左下)は「安いが遅い」と、明確にトレードオフ関係に置かれています。
分析②:コア・ノンコア分析|あなたの優先順位×各社で総合スコア化
次に、自分にとって何が「コア(譲れない要素)」で何が「ノンコア(妥協できる要素)」かを仕分け、各社を採点します。これは投資のポートフォリオで「コア銘柄」と「サテライト銘柄」を仕分けるのと同じ考え方です。
私の優先順位を例にすると、月額が最重要(コア★★★)、通信速度とプランのシンプルさが次(★★)、通話無料とApple Watchセルラーは妥協可(★)になります。
| 評価項目 | 私の重要度 | POVO | 楽天 | ahamo | au本体 |
|---|---|---|---|---|---|
| 月額(30GB) | ★★★ | ◎ 3 | ○ 2 | ○ 2 | × 0 |
| 通信速度の安定 | ★★ | ◎ 3 | ○ 2 | △ 1 | ◎ 3 |
| プランのシンプルさ | ★★ | ◎ 3 | ◎ 3 | ◎ 3 | × 0 |
| 通話無料 | ★ | × 0 | ◎ 3 | △ 1 | × 0 |
| Apple Watchセルラー | ★ | × 0 | ◎ 3 | ◎ 3 | ◎ 3 |
| 加重総合スコア | — | 21 | 22 | 16 | 9 |
私の重要度配分では、楽天モバイル22点・POVO 21点で僅差。両者の差は「通話無料」と「Apple Watchセルラー」の重要度をどう置くかで決まります。私の場合、両方とも★1の妥協項目なので、最重要のコア(月額・速度)で勝るPOVOを実質1位と判断しています。
このフレームワークの強みは、読者が自分の重要度を入れ替えれば、結論も変わること。例えば「通話を毎日たくさんする」人は通話無料を★★★に上げれば、楽天モバイルが圧勝になります。
分析③:TCO(総保有コスト)分析|年間トータルで本当のコスト差を見る
最後に、TCO(Total Cost of Ownership・総保有コスト)分析です。投資ではよく「手数料は1%未満」と言いますが、スマホ料金でも、月額だけでなく初期費用・MNP費用・追加トッピングを含めた年間総コストで比較することが重要です。
3社の年間総コストを並べると、POVOが33,360円で最安、次がahamo 35,640円、楽天モバイル38,016円。au使い放題MAX+ 89,496円との差は、POVOで56,136円、楽天で51,480円。20年でこの差を年5%複利で積み立てれば、約180〜192万円になります。これは前章で示したとおりです。
初期費用(事務手数料3,300円程度)はどの社も近い水準なので、年間総コストで考えれば初年度から既に5万円超の節約効果が確実に出る計算になります。
3つの分析を統合した結論
3フレームワークの結論を整理すると、POVOが2勝(ポジショニングマップとTCO分析)、楽天モバイルが1勝(コア・ノンコア分析)。ahamoは3つの分析で常に2位以下にとどまり、「Apple Watchセルラー」と「ドコモ系のブランド安心感」が必要な人向けの選択肢、という位置付けが見えてきます。
この分析結果と、次章で語る私の20年au惰性の本音、そしてApple Watchの一件が組み合わさって、私は最終的にPOVOへ傾く判断に至りました。
投資ブロガーが20年auから動けなかった本音|Apple Watch問題と「auだからau」の惰性
正直に書きます。私は投資では「絶望は買い」というコントラリアン体質で、暴落時にこそ冷静に買い増せる人間です。コロナショックではVOO(バンガードS&P500 ETF)を買い増しました。トランプ関税ショックでも動じませんでした。
それなのに、スマホ料金プランだけは20年間、ほとんど見直していません。これは投資の規律から見れば、完全に矛盾した行動です。
「auだからau」というだけの理由で居続けた
なぜ動けなかったのか。理由ははっきりしています。「auだから、auでいい」という惰性です。
20年以上auを使ってきましたが、振り返ると、特別な見返りはありませんでした。長期利用者向けの大幅な割引もなく、毎年新規契約者向けのキャンペーンばかり目につく。「ずっと使ってきた客」より、「今から契約する客」のほうが優遇される構造です。正直に言って、これは酷い話だと感じます。
「ahamoしかない」と思っていた理由|Apple Watchセルラー対応の壁
動こうと思ったとき、最初の候補はahamoでした。理由は単純で、私がApple Watchのセルラーモデルを使っているからです。
Apple Watchのセルラー機能(スマホがなくても単独で通信できる機能)は、契約できるキャリアが限られています。2026年5月時点の対応は、ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル・ahamo の5つのみ。POVO・LINEMO・UQモバイル・ワイモバイルといったオンライン専用ブランドやサブブランドでは、原則として新規でApple Watchセルラーを契約できません。
つまり、Apple Watchセルラーを使い続けたいユーザーが大手から動こうとすると、選択肢はahamo か 楽天モバイル の2択です。私は「じゃあahamoでいいか」と一度は決めかけました。
ahamoの評判で再検討した結果、気づいたこと
ところが、ahamoの口コミを調べると、Xや口コミサイトで「都心では繋がらない」「昼休みに遅い」という声が継続的に上がっています。これは「パケ詰まり」と呼ばれる現象で、特定エリアの設備容量を利用者が上回ったときに起こる通信渋滞です。
「これは厳しいな」と思って、もう一度立ち止まったとき、自分の使い方を冷静に見直して気づいたことがあります。
私は、Apple Watchのセルラー機能をほとんど使っていません。理由は、スマホを肌身離さず持っているからです。Apple Watchで使いたいのは活動量や心拍数の記録、通知の確認、地図のナビ表示くらいで、それらはBluetoothでスマホと繋がってさえいれば動きます。セルラーが本当に必要なのはGPSログ(ランニング時の単独行動など)ぐらいで、私の使い方ではGPS機能だけで十分です。
このことに気づいた瞬間、選択肢が一気に広がりました。Apple Watchセルラーを使わないなら、POVOも候補に入るのです。
株式投資で18年やってきて気づいたことがあります。「規律のない支出」を放置している人は、規律のある投資を続ける資格がないのではないか。投資はストックの最適化、固定費はフローの最適化。どちらも欠かせません。
POVO・楽天モバイル・ahamo 徹底比較|月額・通信速度・通話の3軸で
では、3社を「30GB使う前提」で詳しく比較します。今回は月額・通信速度(実測平均)・通話の3軸で並べました。
① POVO 2.0|au系・30GBサブスク月2,780円・通信速度トップクラス
POVO(ポヴォ)は、KDDIが提供するau回線のオンライン専用プランです。基本料0円で、必要なデータ容量や通話オプションを「トッピング」として後から追加していく方式です。
30GBを使う場合、2025年12月から始まった「サブスクトッピング 30GB 2,780円/月」を選ぶのが最もシンプル。これは月額制で自動更新されるオプションで、毎月安定して30GB使う人向けに設計されています。
通信速度の実測は、複数の計測サイトの2026年5月時点データで下り平均約120Mbpsと、3社の中でも最速クラス。au本体回線をそのまま使っているため、通信品質の安定性も高水準です。
通話料は別途トッピングで、5分かけ放題が550円、完全かけ放題が1,650円。私のように通話をほぼ使わない人(両親への連絡くらい、問い合わせはフリー回線中心)には、たまの通話だけ22円/30秒の従量制で十分です。
注意点として、Apple Watchセルラーは原則使えません。auから引き継いだウォッチナンバーは継続できる可能性がありますが、新規契約は不可です。
② 楽天モバイル|独自回線・無制限月3,168円・Rakuten Link通話無料
楽天モバイル(Rakuten最強プラン)は、月額3,168円でデータ無制限という、3社の中で唯一のシンプルな1プラン構成です。3GB未満なら1,078円、20GB未満なら2,178円と段階的に変動しますが、30GB以上使うと3,168円で頭打ちになります。
最大の特徴は、Rakuten Linkアプリ経由の国内通話が無料であること。通話を多くする人にとっては、3社の中で最もコストパフォーマンスが高い選択になります。
通信速度の実測は、複数サイトの平均で下り80Mbps以上。POVOやahamoには劣りますが、日常使いには十分な速度です。楽天独自回線は、対応エリアであれば安定して使えます。エリア外ではauのローミング回線になります。
Apple Watchセルラーにも正式対応しており、楽天経済圏(楽天市場・楽天カード)を使っている人なら、SPU(スーパーポイントアップ)でポイント還元率がさらに上がります。
楽天モバイル「Rakuten最強プラン」を試したい方へ
月3,168円でデータ無制限、Rakuten Linkで通話も無料。楽天経済圏を使っているなら最も合理的な選択です。Apple Watchセルラーにも対応しています。
③ ahamo|ドコモ系・30GB+5分通話月2,970円・都心パケ詰まり問題は改善傾向
ahamo(アハモ)は、NTTドコモが提供するオンライン専用プランで、月額2,970円で30GB+5分以内の国内通話無料がセットになっています。データ量が30GBちょうどでパッケージされているため、シンプルさで言えば3社の中で最も分かりやすいプランです。Apple Watchセルラーも対応しています。
ただし、ahamoには見過ごせない問題があります。都心部や混雑時間帯における「パケ詰まり」と呼ばれる通信品質の低下です。私自身もahamoの存在を最初に知ったのはドコモ株主総会のニュースでしたが、その後Xで「都心の繋がりが悪い」という口コミを多数見て、警戒心を持ちました。
救いは、NTTドコモが2025年11月の決算発表で2026年3月までに5G基地局の構築ペースを3倍に引き上げると発表していることです。2026年5月以降は東京メトロ全駅で5G設備の導入も目指しており、改善傾向にあるのは事実です。
通信速度の実測は、夜間(20時〜23時59分)でもサブブランドとして安定しているという評価が多く、特に夜間にスマホを使う人には向いています。
3社の通信速度・繋がりやすさ実測ランキング|10社の計測データから平均
「実際に速いのはどこなのか」を、できるだけ客観的に整理しました。みんそく(みんなのネット回線速度)・価格.comマガジン・kakuyasu-sim.jp・モバイルDASH・Showcase TV・シムラボ・モバレコ・BCN+R・all-connect・ロケホン、計10サイトの2026年4〜5月時点データを集計し、下り平均速度・時間帯別の傾向を平均化しています。
| プラン | 下り平均 | 朝(7-9時) | 昼(12-13時) | 夜(20-23時) |
|---|---|---|---|---|
| POVO | 約115Mbps | 約110Mbps | 約95Mbps | 約120Mbps |
| ahamo | 約95Mbps | 約90Mbps | 約35Mbps(都心混雑時) | 約100Mbps |
| 楽天モバイル | 約75Mbps | 約70Mbps | 約70Mbps | 約80Mbps |
| 参考:ワイモバイル | 約130Mbps | 約130Mbps | 約120Mbps | 約135Mbps |
| 参考:UQモバイル | 約115Mbps | 約115Mbps | 約95Mbps | 約120Mbps |
表からはっきり見えるのは3点。第1に、POVOは時間帯問わず約95Mbps以上を維持する優等生。第2に、ahamoは夜は良いが昼の都心混雑時に約35Mbpsまで落ちる時間帯がある。第3に、楽天モバイルは全時間帯で約70〜80Mbpsと安定しているが、絶対値はPOVOより1段下。
「30GBで動画もそれなりに見る・通勤通学時間も使う・昼休みにも使う」というオールラウンド使用なら、速度の安定性で言えばPOVOが頭一つ抜けているのが、10サイト集計から見えた結論です。
他の格安SIM(HISモバイル・mineo・IIJmio・LIBMO)はどうか
3社以外にも格安SIMはたくさんあります。特に「もっと安くしたい」「データはあまり使わない」という方向けに、よく名前が挙がる4社の評判を整理します。結論を先に言えば、30GBを毎月安定して使うなら、大手のオンライン専用プラン(POVO・楽天・ahamo)の方が安心です。
主要MVNO 4社の一覧比較
個別解説の前に、4社を一覧で並べます。月額・通信速度・強み・弱みを横並びで見れば、自分の用途に合うかが一目で分かります。
| 事業者 | 回線 | 月額の目安 | 通信速度 | 強み | 弱み |
|---|---|---|---|---|---|
| HISモバイル | ドコモ・SB | 3GB 770円〜 100MB 280円〜 |
遅め(50Mbps前後) | 業界最安級・通話9円/30秒・縛りなし | 電話サポなし・事務手数料高め |
| mineo | 3キャリア選択可 | 10GB 1,958円〜 | 時間帯通して比較的安定 | パケット放題プラス(最大1.5Mbps使い放題)独自・3キャリア選べる | 月額やや高め・キャンペーン弱い |
| IIJmio | ドコモ・au | 20GB 2,000円台 | 昼9.4Mbps/夜100Mbps以上 | スマホ大特価キャンペーン常時・老舗の安心感 | 昼休みの速度低下が顕著 |
| LIBMO | ドコモ | 20GB 1,991円〜 | 昼12時激遅/他時間良好 | ドコモショップで契約可・TOKAI系の良心料金 | eSIM非対応・MNPワンストップ非対応 |
表から見えるのは、「料金は確かに安いが、速度や利便性のどこかで割り切りが必要」という共通点です。30GBを毎月安定して使う用途では、価格差が縮むPOVO・楽天・ahamoの方が結局満足度が高くなります。以下、各社の特徴を個別に補足します。
HISモバイル|3GB月770円・通話9円/30秒・速度はそれなり
HISモバイルはドコモ・ソフトバンク回線を借りるMVNO(仮想移動体通信事業者・大手から回線を借りて運営する事業者)です。3GB月770円・100MBなら月280円と、料金面では業界トップクラスの安さ。通話料もアプリ不要で9円/30秒と安く、通話メインの人には魅力的です。
口コミでは「料金が安い」「最低利用期間・解約金なしで気軽」と評価されている一方、「通信速度が遅い」「電話サポートがない」「事務手数料が割高」というデメリットも目立ちます。30GB級のデータを毎月使う方には、料金面のメリットが薄れて速度のデメリットが目立つ構成です。
mineo|独自サービスが豊富・通信速度は安定だが月額やや高め
mineo(マイネオ)は、ドコモ・au・ソフトバンク3キャリアの回線から選べる老舗MVNOです。みんなの回線口コミによれば、総合評価4.07/5、通信速度評価3.49/5と、満足度は高め。パケット放題プラス(最大1.5Mbps使い放題)などの独自サービスが特徴です。
デメリットは、独自サービスに力を入れている分、他の格安SIMと比較すると月額がやや高めでキャンペーンが弱いこと。シンプルに30GBプランで安く済ませたい人には不向きです。
IIJmio|キャンペーンが強い・ただし昼休みの速度低下が顕著
IIJmio(アイアイジェイミオ)も老舗の格安SIMで、口コミ評価は4.05/5。スマホ大特価キャンペーンが頻繁にあるのが特徴です。ただし、昼休み時間帯の通信速度が平均9.4Mbps程度まで低下するという計測結果があり、お昼にスマホを使う人には厳しい場面が出ます。夜間・通勤時間帯は100Mbps以上出ます。
LIBMO|TOKAIコミュニケーションズ系・eSIM非対応・MNPワンストップ非対応
LIBMO(リブモ)はTOKAIコミュニケーションズが運営する格安SIMです。料金は良心的ですが、昼12時台に通信速度が大きく落ち込む傾向があり、eSIM非対応・MNPワンストップ非対応と乗り換えの手間がやや残ります。ドコモショップでも契約可能な点は珍しいメリットです。
結論:MVNOは「割り切り型」、安定運用なら大手系オンライン専用
MVNO4社を見て改めて感じたのは、月30GBを安定して使いたいなら、価格よりも通信品質を優先したほうが満足度が高いということ。大手のオンライン専用プラン(POVO・楽天・ahamo)は、月2,780〜3,168円という価格帯でMVNOと大きく変わらないにもかかわらず、通信品質は大手本体に近い水準です。「月額の安さを追求して結局ストレスを抱える」という選択は、投資哲学とも合いません。
料金・品質・ブランド|何を優先するかで答えが変わる
ここまで複数の角度から比較してきましたが、最終的な選択は「あなたが何を一番優先するか」で決まります。スマホキャリア選びの優先軸は、突き詰めれば3つしかありません。
- 料金優先──毎月の支出を1円でも減らしたい
- 品質優先──通信速度・繋がりやすさを最重視したい
- ブランド優先──大手の安心感や経済圏のメリットを取りたい
この3軸のどれを優先するかで、推奨する事業者は変わります。正解は一つではありません。
| 優先軸 | 第一候補 | 対抗 | こんな人向け |
|---|---|---|---|
| 料金優先 | HISモバイル (3GB 770円〜) |
IIJmio・LIBMO | データ使用量が少なく、速度低下を許容できる人 |
| 品質優先 ★Hiroの選択 | POVO (30GB 2,780円) |
ワイモバイル・UQモバイル | 時間帯問わず安定した速度が欲しい人・本体回線並みの品質が必要な人 |
| ブランド優先 | au・ドコモ・SB本体 | 楽天モバイル(楽天経済圏派) | 店舗サポート・家族割・キャリアメール・経済圏の囲い込みに価値を感じる人 |
私(Hiro)は「品質優先」を選んだ──その理由
私自身は、3軸の中から「品質優先」を選びました。最終的にPOVOへ傾いている理由も、ここに直結しています。
料金優先という選択肢もありましたが、私の場合は毎月20〜30GBを安定して使う前提です。HISモバイルのように1GB未満ベースの最安プランは、用途に合いません。容量を増やせば結局月額が3,000円前後になり、価格差が縮みます。
ブランド優先という選択肢もあり得ますが、これは20年auにいた私が一番疑っている軸です。「ブランドの安心感」のために月4,000円超を払い続ける合理性は、私には見つけられませんでした。家族割・光セット割も、自分にとっては機動性を奪う囲い込みでしかありません。
結局、残るのは品質優先。「同じau回線で電波の感覚が変わらない・10サイト集計で時間帯問わず95Mbps以上を維持・トッピング方式で月の必要量を柔軟に調整可能」。この3点で、POVOは私の用途に最も合致します。
ただし繰り返しますが、これは私の選択です。あなたが料金優先なら HISモバイル、ブランド優先なら大手本体や楽天モバイルを選ぶのが合理的です。答えは読者一人ひとりの優先順位の中にしかありません。
属性別おすすめと、よくある不安Q&A
3つの優先軸を踏まえた上で、より細かい属性別のおすすめとQ&Aを並べます。
Q1. 乗り換え(MNP)の手続きは面倒ですか?
MNP(携帯電話番号ポータビリティ・電話番号を持ったまま他社に移る手続き)は大幅に簡素化されました。MNPワンストップ方式に対応している事業者同士なら、現キャリアで予約番号を取る作業が不要で、乗り換え先のサイトから直接申し込めます。POVO・ahamo・楽天モバイルはすべて対応済みです。
Q2. Apple Watchセルラーを使っていますが、選択肢は?
2026年5月時点で、Apple Watchセルラーを新規で契約できるのは大手4社+ahamoのみ。格安系で言えば、選択肢はahamo か 楽天モバイル の2択です。POVO・LINEMO・UQ・ワイモバイル・主要MVNOはいずれも非対応です。
逆に「セルラー機能はあまり使わない・GPSログだけ使う」という方は、私のように対応制約を外して幅広く選べます。
Q3. 家族割や光回線セット割は無くなりますか?
原則として外れます。「家族全員でau光+au本体」のような構成の方は、家族全体での総額シミュレーションが必要です。とはいえ、家族全員が格安SIMに乗り換えれば、トータルでも安くなるケースが多数あります。
Q4. SIMフリー端末でないとダメですか?
2021年10月以降に発売された端末は、原則としてSIMロックが廃止されています。それ以前の機種でも、各キャリアの公式ページからSIMロック解除手続きが無料でできます。
Q5. ベストな乗り換えタイミングはありますか?
キャリアの2年縛りは2022年4月の電気通信事業法改正で実質的に廃止されており、いつ解約しても違約金はかかりません。「思い立ったときが乗り換え時」です。月をまたぐと日割り計算の関係で損する場合もあるので、月初〜月中旬に手続きを始めるのが無難です。
まとめ|固定費の削減は、投資の規律と地続き
長くなったので、要点を整理します。
- 日本の携帯契約の9割は大手4社グループ。動こうと思いつつ動けていない人は私だけではない
- 大手キャリアの無制限プラン(月7,458円)と、格安SIM 30GBプラン(月2,780〜3,168円)の差額は月4,000〜4,700円・年5万円超
- 差額を年5%複利で20年積み立てれば、約180〜192万円。スマホ代の見直しは、投資の種銭装置を作ること
- 3社の基本軸は「au系維持→POVO」「通話無料→楽天モバイル」「シンプル1プラン→ahamo」
- Apple Watchセルラーを使う人は、選択肢が ahamo か 楽天モバイル の2択。使わない人は選択肢が一気に広がる
まずは、自分の現在の月額・実際のデータ使用量・Apple Watchセルラーを本当に使っているかどうか、この3つを1分で確認してみてください。多くの方は、データ量に対して払いすぎているか、使っていない機能のために高いプランを契約しているはずです。
固定費の見直しは派手な節約術ではありませんが、投資の規律と完全に地続きの行動です。毎月生まれる種銭こそが、20年後のあなたの資産を作ります。
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「オートで月5万円貯まる魔法の節約術」(ミニマリストゆみにゃん 著)— スマホ代を月2,000円に抑える方法から固定費全般の自動最適化まで、本書1冊で固定費見直しの全体像が掴めます。本記事と合わせて読むと、投資の種銭づくりが立体的に見えてきます。
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この記事の内容を、約17分・5章構成で動画にもまとめました。文字より動画派の方はこちらからどうぞ。
🎥 【動画版・約17分】20年auの私がPOVO・楽天モバイル・ahamoを比較した話
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※本記事は情報提供を目的としており、特定の通信事業者・金融商品への乗り換えや投資を推奨するものではありません。料金プラン・キャンペーン内容・通信速度・キャリアシェアは2026年5月時点の公開情報(各社公式サイト、TCA、MMD研究所、複数の通信速度計測サイトの集計値)に基づきます。最新の情報は各社公式サイトでご確認ください。投資判断・通信契約の判断はご自身の責任のもとで行ってください。
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