導入|「国債は安全」という思い込みの再点検
昔は、
「国債=安全・退屈・低金利」
という認識が一般的でした。
しかし今は状況が違います。
- 日本の長期金利ははっきり上昇
- 「持っていれば安心」と言い切れない局面
では、
金利が上がったことで国債の魅力は増えたのか?
それともリスクが増えたのか?
まずは、事実関係から整理します。
① まず事実整理:何が起きているのか
現在、日本の長期金利は明確な上昇トレンドにあります。
日銀の姿勢も、
- 「利上げ=異常」
から - 「状況に応じて調整するのが当たり前」
という世界に移行しました。
ここで重要なのは、
「金利が上がった」ことよりも
「簡単には下がらなくなった」こと
です。

② 国債の仕組みを超シンプルに整理
国債は、本質的には
**「利息をもらえる借用証書」**です。
ただし、重要な性質があります。
- 国債価格は金利と逆に動く
- 金利↑ → 既存国債の価格↓
つまり、
途中で売る可能性がある人にとって、
国債は普通に“値下がりリスクのある商品”
です。
③ 「安全資産」という言葉の落とし穴
国債が「安全」と言われる理由は、たった一つ。
満期まで持てば、額面は返ってくる
しかし現実には👇
- 途中売却する人は多い
- インフレで実質価値は目減りする
- 税引き後利回りは意外と低い
👉
国債が安全なのは「条件付き」
条件を外すと、ただの「値動きのある金融商品」です。
個人向け国債の種類

ここで、個人向け国債の基本を整理します。
- 変動10年
- 固定5年
- 固定3年
共通点は以下の通りです。
- 国が発行(信用リスクは極小)
- 満期まで保有すれば元本は戻る
- 最低金利保証(年0.05%)
- 購入後1年間は中途解約不可
違いは 「期間」と「金利の決まり方」 です。
変動10年|金利上昇局面に対応できる
満期:10年
金利タイプ:変動(半年ごと見直し)
特徴
- 金利上昇が続けば、利息も増える可能性
- インフレ耐性は3種類の中で最も高い
注意点
- 金利が下がれば利息も下がる
- 資金拘束期間は長い
👉 余裕資金・3年以上使わない資金向け
固定5年|一見有利だが今の環境では注意
満期:5年
金利タイプ:固定
特徴
- 利息が確定しており、見通しは立てやすい
注意点
- 金利が上がっても利息は増えない
- 今の金利を5年間“固定する”判断になる
👉 使う時期が5年以内と決まっている資金向け
固定3年|短期の現金置き場
満期:3年
金利タイプ:固定
特徴
- 定期預金に近い感覚
注意点
- 利回りは最小
- インフレ耐性は低い
👉 短期の待機資金向け
④ 今の金利水準で、国債は“買い”なのか?
ここが核心です。
◾ 向いている人
- 使う時期が決まっている(◯年後)
- 元本変動に精神的耐性がない
- 株式比率を下げたい
◾ 向いていない人
- インフレに勝ちたい
- 長期で資産を増やしたい
- 途中売却の可能性がある
👉
「金利が上がった=誰にとっても良い」ではありません。
⑤ 株・預金・金との位置づけ
- 預金:名目安定、実質は目減り
- 国債:名目安定(条件付き)、価格変動あり
- 株式:価格変動大、長期ではインフレ耐性あり
- 金:利息なし、価値保存寄り
👉
国債は
「安全資産」ではなく
「ボラティリティが小さめな金融商品」
⑥ 結論|国債は「使い道」を決めてから持つもの
金利が上がったから魅力的、は半分正解です。
ただし、
目的を決めずに持つと、ストレス源になります。
国債は、
- 生活防衛資金の一部
- 使う時期が決まった資金
に限定するのが現実的です。
まとめ
個人向け国債は、
「安全そう」という言葉で語られがちです。
しかし本質は、
投資ではなく、時間を買うための資金置き場。
この前提を理解したうえで使えば、
国債は今でも有効な選択肢です。
財務省:個人向け国債
https://www.mof.go.jp/jgbs/individual/
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