三菱商事・三井物産・伊藤忠を指標で比較する
世界は再び資源の時代に入りつつある。
中東情勢。
原油価格。
そして円安。
この3つが重なると、利益が伸びやすい企業がある。
それが 総合商社である。
今回は日本の代表的な3社、
- 三菱商事
- 三井物産
- 伊藤忠商事
この3社を PBR・PERという基本指標で整理してみる。
総合商社の利益構造
まず構造から確認しておきたい。
総合商社の利益は大きく2つ。
①資源ビジネス
- 原油
- LNG
- 鉄鉱石
- 銅
- 石炭
②非資源ビジネス
- 食料
- コンビニ
- 生活消費
- インフラ
このうち、資源価格が上がると利益が増えるのが資源ビジネスだ。
つまり
資源価格上昇 → 商社の利益増
という構造になる。
さらにもう一つ重要な要素がある。
円安である。
海外で稼いだ利益はドルで計算される。
それを円に換算すると利益が増える。
つまり
資源高 + 円安
この組み合わせは商社にとって追い風になりやすい。
三菱商事・三井物産・伊藤忠のPBRとPER
では、実際の評価を指標で見てみよう。
| 会社 | PER | PBR |
|---|---|---|
| 三菱商事 | 約22倍 | 約2.27倍 |
| 三井物産 | 約19倍 | 約1.65倍 |
| 伊藤忠商事 | 約16〜17倍 | 約1.9倍 |
ここから見えてくる特徴がある。
PBRから見る割安度
PBRは「会社の純資産に対して株価が何倍か」を示す指標。
低いほど割安とされる。
順位はこうなる。
1位 三井物産
2位 伊藤忠商事
3位 三菱商事
つまり
純資産ベースで一番割安なのは三井物産。
PERから見る利益評価
PERは「利益に対して株価が何倍か」。
低いほど割安とされる。
順位はこうなる。
1位 伊藤忠商事
2位 三井物産
3位 三菱商事
市場は
三菱商事に最も高い評価を与えている
ということになる。
3社のビジネス構造
この3社は同じ商社でも性格が違う。
三菱商事
最も資源比率が高い。
- LNG
- 原油
- 石炭
- 鉄鉱石
資源価格の影響を受けやすい。
三井物産
資源と非資源のバランス型。
- 鉄鉱石
- 銅
- LNG
- インフラ
総合力型の商社。
伊藤忠商事
非資源比率が高い。
- コンビニ
- 食料
- 生活消費
安定収益型。
原油高・円安のシナリオで有利なのはどこか
もし今後
- 原油価格上昇
- 資源インフレ
- 円安継続
この3つが続くなら、利益の伸びやすさはこうなる。
三菱商事 → 三井物産 → 伊藤忠
資源ビジネスの比率が高い企業ほど恩恵が大きい。
総合商社はインフレ資産
総合商社の特徴はもう一つある。
- 配当利回り 3〜4%
- 自社株買い
- 資源価格の影響を受ける
つまり
インフレ耐性のある株
である。
通貨の価値が下がる局面では、
資源を扱う企業の価値が相対的に上がりやすい。
まとめ
今回の整理をまとめるとこうなる。
割安度(PBR)
1 三井物産
2 伊藤忠
3 三菱商事
利益評価(PER)
1 伊藤忠
2 三井物産
3 三菱商事
資源インフレ耐性
1 三菱商事
2 三井物産
3 伊藤忠
商社株は
- 資源
- インフレ
- 円安
この3つのテーマに強い。
世界が資源インフレに向かうなら、
総合商社は再び注目される可能性がある。
