東京エレクトロン(8035)をどう攻める?──決算の要点と「買いポイント/売り時」の実践ガイド

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半導体製造装置大手の東京エレクトロン(8035)は、2026年3月期1Qで減収減益となりました。ただし、自己資本比率は74%へ上昇しており、財務基盤はむしろ強化されています。決算に伴い通期見通しと配当予想を下方修正した点は短期的な株価の重しですが、需給やバリュエーションの観点からは“押し目”が狙える局面と考えます。


1. まず「いまの会社の状態」を3点で把握

  • 業績の足元:1Qは売上5,495億円(前年比-1.0%)、営業利益1,446億円(同-12.7%)。中国の成熟世代向け投資が一服、一方で生成AI関連の装置需要は伸長
  • 財務の堅さ:**自己資本比率74.0%**に上昇。負債は減少し、純資産は増加。守りは強い。
  • 見通しと配当:通期を下方修正(売上2兆3,500億円/営業利益5,700億円 等)し、年間配当予想は618円→485円へ。配当性向は利益の50%目安

要点:短期は慎重、しかし財務は強固。AI関連の構造需要は続いており、次の上昇への“時間待ち”という絵姿。


2. 「なぜ今が狙い目か」を数値で確認

資料の株価指標とテクニカルから、押し目の根拠を整理します。

  • バリュエーション:PSR4.34/PER18.94/PBR5.74/実績配当利回り2.64%。過去比較・相対比較とも**「割安」判定**。
  • 基準線”の目安:理論株価の一つの目安として27,699円が提示(ここを超えると割高圏という見立て)。
  • テクニカルの行き過ぎ25日線かい離 -17.46%RSI 25.28と売られ過ぎ域。短期反発の余地が意識される状態。

要点:ファンダ面の評価は“割安寄り”、テクニカルは“売られ過ぎ”シグナル。**「下押しした局面で拾う」**という戦略に合理性。


3. エントリー戦略(初心者向け・段階買い)

結論一度に買わず、3分割で段階的にエントリー。リスクをならしながら平均取得単価を最適化します。

  1. 1回目:RSIが30以下を維持し、出来高増を伴う下げ渋りが出た日終値で1/3
    • 背景根拠:現状RSIは25台。売られ過ぎからの自律反発が入りやすい水準。
    • ずばり18,430円まで来たら買いだと考えてます。
  2. 2回目25日線とのかい離が-15%前後→-10%へ縮小する過程で1/3(戻りの初動に追随)。
    • 背景根拠:現在**-17.46%とかい離が大きい。-10%前後**まで戻る流れを確認して追加。
    • 14,660円が買いポイントだと考えてます。
  3. 3回目75日線を終値で明確に回復(または前回高値超え)で残り1/3
    • 背景根拠:トレンド転換を確認して“勝ち筋”に厚く。
    • 12,950円が買いポイントだと考えています。

指値のコツ:日中はブレやすいので、引け成り or 引け前の板を見て寄せるのが無難。


4. 売り時(利確・撤退ルール)

事前に決めた出口を機械的に実行するのがコツです。以下は運用ルールのたたき台。

  • 利確
    • 第一目安:株価が理論株価ゾーン(例:27,700円近辺)に接近したら半分利確。残りはトレイリングストップで伸ばす。
    • 第二目安RSI 70超かい離 +10%以上で短期過熱を利確シグナルに。
    • ただ、将来性にかけて理論株価26,900円は目指したいところではあります。
  • 損切り
    • **初回エントリー基準から-8%で一度見直し、-12%**で機械的に撤退。
    • 決算下方修正や配当方針の大幅変更など、前提が崩れたら即撤退(今回は既に通期下方・配当引下げを織り込み済み)。

5. 中期スタンス(3〜12か月)

  • 業績の時間軸:通期は減益予想で、受注・投資計画の調整を織り込み済み。**次の設備投資再加速(AI/メモリ/先端パッケージ)**が来期テーマ。
  • 配当の位置付け利益連動で50%目安。業績ボトムを通過すれば、配当も自動的に増える設計。
  • 需給とテクニカルボラティリティ50%β1.32と市場感応度が高い。買い増しはイベント分散(数日に分ける)。

6. まとめ(チェックリスト)

  • 財務は堅い(自己資本比率74%)。短期は見通し下方で慎重。
  • 割安判定売られ過ぎシグナルで段階買いが有効。
  • エントリーはRSI/かい離/トレンド回復で3分割。
  • 利確は理論株価帯過熱感、損切りは**-12%**など機械化。

当たり前ですが、くれぐれも自己責任!


下記は自分のネット環境や情報の参考にしているものです。ご参考までに。

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