大和アセットマネジメント iFreeNEXT FANG+インデックス(以下、FANG+)のリターンとリスクを調べてみました。特にこのところ、 FANG+が高騰して人気がある商品となってます。様々な角度で見ていきたいと思います。
結論
- 短期投資で騰落率を受け入れられるなら高いパフォーマンスを発揮する銘柄
資金の流入について
日経新聞のHPによると月間の資金流入額は下記の通りでした。eMAX Slimシリーズの米国株S&P500(以下、S&P500)と同じくeMAX Slimシリーズの全世界株式(オールカントリー)(以下、オルカン)は圧倒ですが3位にFANG+が1,096億円の流入と大躍進しています。

FANG+の人気の理由
下記グラフはMINKABUさんからの借用です。eMAX SlimシリーズのS&P500、オルカン、FANG+のここ約1年の値動きです。eMAXIS Slinが20数%に対してFANG+は46%のパフォーマンスを出しています。また、FANG+の過去の実績は下表のお通りです。驚くべき5年で521%です!!高騰しています。また、高騰の波を受けて純資産総額は4,220億円となっております。


eMAXIS SlinとiFreeNEXT FANG+の違いは何か
違いは組み込み銘柄数の差だと思っています。はオルカンは約2500社、S&P500は500社、 FANG+は10社パフォーマンスを出しています。これは、何が言いたいかというと、分散投資の面から見て、オルカンやS&P500は指数に連動しているが。FANG+は10社程度内の銘柄で利益追求を行っています。



騰落率
FANG+インデックスの過去のパフォーマンスを見ると、年間騰落率が116%~-31%と非常に大きく変動していることが分かります。上振れはすごいの一言ですが、下振れも小さくはありません。握力が試される銘柄といえます。

結論
一般的に、株価指数に連動する投資信託は、長期投資に向いていると考えられています。なぜなら、複利効果と時間分散の効果が期待できるからです。
- 複利効果: 投資によって得られた収益を再投資することで、雪だるま式に資産が増えていく効果です。
- 時間分散: 長期的に投資することで、短期的な市場の変動リスクを軽減する効果です。
ただし、iFreeNEXT FANG+は、次世代テクノロジーをベースに、グローバルな現代社会において人々の生活に大きな影響力を持つ、高い知名度を有する米国上場企業を対象に構成されています。これらの企業は、高い成長性が期待される一方で、競争激化や規制強化などのリスクも抱えています。
したがって、FANG+インデックスが長期投資に向いているかどうかは、投資家のリスク許容度や投資目標によって異なります。加えて信託報酬が0.7755%と決して安くはありません。
もし、高いリスクを取ってでも高いリターンを期待するなら、FANG+は選択肢の一つとなるでしょう。しかし、リスクを抑えたいなら、eMAX Slimシリーズ S&P500・オルカンを視野に入れて検討した方が良いと思います。