中学生でも分かる「円安×インフレ」の正体
結論(最初に)
投資をしないという選択は、もはや合理的ではありません。
円安とインフレが進む今の時代、
お金を「貯金するだけ」では、数字は増えても
お金の買える力(価値)は少しずつ減っていきます。
一方で、S&P500のような世界の成長に連動する投資なら、
毎月1万円という小さな金額からでも、
20年後には円安を乗り越えられる資産を作れる可能性が高い。
この記事では、そのことを
感覚ではなく、数字とグラフで確認していきます。
まず知ってほしい「円安」と「インフレ」
インフレとは?
同じお金で買えるものが減ることです。
昔は1万円で外食が2回できたのに、
今は1回+飲み物、という感覚。
お金の数字は同じでも、使える力が弱くなっています。
円安とは?
日本のお金(円)が、
世界で見て弱くなることです。
ガソリン、食料、スマホなど、
海外に関係するものが高くなりやすくなります。
円安とインフレが同時に起きると、
貯金だけではお金を守れない状況になります。
貯金だけだと20年後どうなる?
毎月1万円を20年間、コツコツ貯めたとします。
- 合計:240万円
数字だけ見れば増えています。
しかし、物の値段が上がること(インフレ)を考えると、
20年後の240万円は
今の約197万円分の価値しかありません。
「減っていないのに、損をしている」
これがインフレの怖さです。
名目で見ると「増えている」ように見える



※このグラフは「数字だけ」で見た20年後の増え方です。
投資は時間がたつほど大きく伸びますが、
貯金はただ積み上がっているだけなのが分かります。
ただし、この図は物価の上昇を考えていません。
実質で見ると「差」がはっきりする



※こちらは「お金でどれだけ物が買えるか」を考えた図です。
貯金は増えているように見えても、
実際の価値はほとんど増えていません。
一方で投資は、インフレを考えても
価値が育っていることが分かります。
じゃあ投資するとどうなる?
投資とは何か?
難しく考える必要はありません。
世界の会社が成長した分を、少し分けてもらう仕組み
それが投資です。
S&P500って何?
アメリカの代表的な500社をまとめたものです。
IT、医療、食品、エネルギーなど、
私たちの生活に欠かせない会社ばかり。
一社に賭けるのではなく、
まとめて持つイメージです。
シミュレーションで比べてみた(ここが核心)
- 毎月1万円
- 20年間
- 投資の結果は3パターン
投資した場合(実質価値)
- うまくいかなかった場合:約267万円
- ふつうの場合:約380万円
- かなり良かった場合:約625万円
貯金だけの場合
- 実質 約197万円
同じ1万円でも、
時間と複利があるかどうかで結果は別世界になります。
円安が進むと、差はさらに広がる



※これは「世界で見たときに、どれだけ使えるお金か」を表した図です。
円安が進むほど、
同じ日本円でも世界での購買力は下がります。
それでも、投資している方が円安に強いことが分かります。
全部まとめて見ると、一目で分かる



※太い線が投資、点線が貯金です。
毎月1万円でも、20年後にははっきりした差が生まれます。
これは才能の差ではなく、
行動したかどうかの差です。
それでも「投資は怖い」と感じる人へ
投資は途中で下がることがあります。
それは普通のことです。
だからこそ大切なのは、
- 少額で
- 自動で
- 長く続ける
この3つ。
続けた人だけが、時間の力を使えます。
中学生でも分かるまとめ
- お金は「しまうだけ」では守れない
- 円だけに頼るのは危うい
- 世界の成長に少し乗るだけで、未来は変わる
投資はギャンブルではありません。
未来への備えです。
最後の行動チェックリスト(今日やること3つ)
① 毎月「1万円だけ」投資すると決める
大金は不要。1万円で十分です。
② 生活費と投資のお金を分ける
使うお金と、将来のためのお金は別の箱に。
③ 自動で積み立てて、あとは気にしない
相場を見すぎない。下がってもやめない。
最後に
投資は、お金を増やすためだけのものではありません。
- 円安に振り回されないため
- 物価が上がっても慌てないため
- 将来の自分に選択肢を残すため
そのための、現実的な防衛策です。
毎月1万円。今日からで十分です。
下記は自分のネット環境や情報の参考にしているものです。ご参考までに。
